ソルトベイのステーキ店はぼったくり?「最も偉大な芸術家」と皮肉も

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大胆な塩振りポーズで有名なスターシェフ「ソルトベイ」こと、ヌスレット・ギョクチェ(Nusret Gökçe)氏が23日、ロンドンに新店舗「Nurst-Et」をオープンした。

ギョクチェ氏は現在、地元トルコやニューヨーク、フロリダ、ドバイ、アブダビなど世界各地に15店を展開している。

これまで著作権侵害や従業員に残業代の未払いで訴えられるなど悩みのつきないギョクチェ氏だが、開店からわずか1週間で話題になっているのが、その高額なメニューだ。

SNSには「現存する世界で最も偉大な芸術家だ」とキャプションがつけられたレシートの写真が投稿され、そこには驚きの値段が並んでいる。

支払い合計額は、15%のサービスチャージを含めて1812.4ポンド(27万円超)。この中にあるのは、ジャイアント・トマホークステーキ630ポンド(9.5万円)、金箔でコーティングされたゴールデンバーガーは100ポンド(1.5万円)とかなりお高い。

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またサラダは23ポンド(3,500円)で、コーラーが1本9ポンド(1350円)、レッドブルにいたっては1本11ポンド(1,650円)となっている。

投稿主は「マルドンソルトを腕からふりかけることで、ポンジ(詐欺)/ラグジュアリー・レストラン帝国を築き上げたレジェンドだと思う」と半ば感心している。

これに対し、「イギリスから飛行機でトルコまで行って、ソルトベイのレストランで食べた方が安いな。ノーサンキューだ」「一体どこの誰がステーキにレッドブルを合わせるんだ」「行くなら、トルコティー(0円)をオーダーしよう」などのコメントが寄せられている。

35年間ロンドンに住んでいるという女性は「週末に彼氏をミシュラン星のレストランに連れて行ったが、こんな馬鹿げた値段と程遠かった」とぼったくりぶりを指摘。「貨幣価値を十分に理解していない観光客が、馬鹿げた請求にだまされなければよいが」など心配の声も寄せられた。

なお最近は塩振りに加え、肉のジューシーさをアピールするためか、1万円以上もする金箔付きバーガーを手で握りつぶすパフォーマンスが加わったようだ。

ただ、客足の順調のようで、米Time Out誌は数週間先まで予約で埋まっていると伝えている。食事をした客からのレビューも悪くないという。昨年オープンしたボストン店などと同様、話題が尽きない店であることは間違いなさそうだ。