Qアノン信奉者ら 漂白剤を集団飲用?

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テキサス州ダラスに集結しているQアノン信奉者らの間で、二酸化塩素などの化学物質の入った液体が、飲用として配られているという。ダラス・オブザーバーが、一団に参加する女性の家族の話として報じた。

先月、Qアノンの支持者の間では、ケネディ大統領の息子、故ケネディ・ジュニア氏が蘇るとのデマが広がり、ダラスのJFK暗殺現場に集まる様子が報じられた

復活説は、オンラインでNegative48の名で多くのフォロワーを持つマイケル・ブライアン・プロツマン(58)が中心になって唱えたもので、女性もこれを信じて、デラウエアに夫と子供を残してダラスまでやってきた。

プロツマンの元に集まったメンバーらは、父親の暗殺現場でジュニア氏が復活し、トランプ氏と協力してディープステートとの戦いを始めると信じており、1999年の飛行機死亡事故は、ディープステートから逃れるための偽装に過ぎないと考えているのだという。

プロツマンは復活を11月2日と予言したが、この日を過ぎても、一部のメンバーは残り続けているという。

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女性は家族に、二酸化塩素入りの飲み物を仲間らと飲んでいると告げ、さらに、自分が調合し、メンバーに配布する役割を担っていると、自慢げに話したという。

二酸化塩素は、産業用の漂白剤に含まれる物質だといい、パンデミックの初期から、新型コロナウイルスの予防や治療に効果があるとのデマがオンラインで広がっていた。米食品医薬品局は昨年4月、「治療」と称して二酸化塩素入りの液体が売られ、病気になるケースが相次いでいるとして、警告を発していた。

Viceによると、プロツマンは昨年、ワシントン州で14年間営んだの解体業をたたみ、Qアノンのインフルエンサーとしての活動を開始した。カルト的な人気を集め、支持者らから神のような存在と考えられているのだという。プロツマンは、新たに獲得した人気を利用して、反ユダヤ主義的なコンテンツを拡散しているほか、支持者らに対して、自身の推奨するウェブサイトを通じて外貨投資をするよう、盛んに呼びかけているという。