ヘンリー王子とメーガン妃、称号を放棄へ 自宅改装費用3億円は返納

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エリザベス女王とバッキンガム宮殿は18日、春以降ヘンリー王子とメーガン妃が、王室のシニアメンバーから退き、王室の公務を行わないと発表した。殿下や妃殿下の称号を使用したり、公的資金を受け取ったりすることはないという。さらに2人の希望により、約3億3,000万円の自宅改装費用は返納することに合意したと明かした。

エリザベス女王は声明で、「孫と家族を建設的に支援する方法を見出した。ハリーとメーガン、アーチーは今後も愛する家族の一員であり続ける」と発表。
女王は「過去2年にわたる厳しい監視によって、彼らの経験した苦難を理解した。彼らが独立した生活を送りたいという願いを支援する」と述べた。
メーガンについて「素早く家族の一員として、なじんだことを誇りに思う」述べ、バッキンガム宮殿との合意をもって「彼らが幸福かつ平和な新生活を築くことが、われわれ一家の望みだ」と発表した。

バッキンガム宮殿の発表した合意内容によると、2人は軍隊の任命を含む、王室の任務から退くことに合意し、公金は受け取らない。

民間の後援者や団体から支援を受けることは可能だという。「今後公式に王室を代表することはないが、2人は彼らの全ての行為が、女王の伝統を支持し続けることを了解した」と発表した。王室の任務を行わないことから、今後殿下と妃殿下(HRH)の称号は使用しない。

また、2人が自宅の「フロッグモア」(Frogmore)コテージの改装に要した2億4,000ポンド(約3億3,000万円)を返還することを望んだとし、これらは英国王室のものであり続けるとした。

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インスタグラムで離脱を発表

ヘンリー王子とメーガン妃は8日、王室のシニアメンバーを退き、北米と英国を行き来しながら、経済的に独立した生活を送りたいと公式インスタグラムで発表していた。

この発表に対しエリザベス女王は、両国で暮らすことを認める声明を発表。13日にサンドリンガムで、エリザベス女王とチャールズ皇太子、ウィリアム王子、ヘンリー王子を含めた緊急の「家族会議」が行われた。

ヘンリー王子は16日、バッキンガム宮殿で2021年ラグビーワールドカップの抽選を行う行事に参加。インスタグラムのStoryでストーン・ローゼズの「This is the One」とともに動画を公開した。その中に、「国を去りたい」(I’d like to leave the country)という歌詞が含まれており、ヘンリー王子の隠されたメッセージだとして話題となっていた。