ダイアナ妃とトラボルタの関係とは、ヘンリー王子が本人に冗談

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ヘンリー王子は19日、ロサンゼルスで開催された第21回「リビング・レジェンズ・オブ・アビエーション・アワード」(Living Legends of Aviation Awards)の授賞式に出席した。

賞は「航空宇宙産業の多大な発展」に寄与した人々を称えるもので、これまでにイーロン・マスクやジェフ・ベゾス、トム・クルーズ、ハリソン・フォードなどが受賞している。

気になるヘンリー王子の受賞理由だが、主催団体の発表によると、英国陸軍でパイロットとして10年間の兵役を務めたことや、米・英・豪での飛行訓練、アフガニスタンの戦闘任務で同盟国と無数の民間人の命を救った功績、傷痍軍人のスポーツ大会「インビクタスゲーム」の創設などが挙げられている。

テレグラフによると、ヘンリー王子はメーガン妃を伴わず、単独で授賞式に参加した。

司会を務める俳優ジョン・トラボルタ(69)から紹介を受け、壇上に現れたヘンリー王子は、「ありがとう、キャプテン・ジョン」と述べた後「あなたと母が一緒に踊った時、私は1歳でした」と語りかけ、1985年にホワイトハウスで開催された晩餐会に言及した。

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「あなたがここで皆におっしゃったように、(ダンスを)”外食した”と言い続けるのでしょうね」と冗談を述べた後、「一緒に踊ることはできなくとも、共に空を飛ぶことができます」と語った。

「まるでおとぎばなし」

トラボルタ氏は、ダイアナ妃と踊った時の経験を「夢のようなステージ」で「おとぎばなし」のような瞬間だったと振り返っている。

1977年公開の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』で一躍スターに上り詰めたトラボルタは1985年11月、レーガン大統領夫妻の招待を受け、ホワイトハウスの晩餐会に出席した。

この時、タキシードに身を包んだトラボルタと、ヴィクター・エーデルスタインがデザインしたベルベットのドレスを着たダイアナ妃がダンスをする様子は、「ダイアナ版サタデー・ナイト・フィーバー」として世界中に報じられた。

トラボルタはこの夜の出来事について、2021年のエスクァイア・スペインのインタビューで、主催者側からダイアナ妃とダンスを踊って欲しいと、「予期せぬ」依頼を受けたと明かしつつ、「大変名誉なことで、何か理由があるはずだ。できるだけ全力を注ごうと決意した」と語っている。

「ダイアナ妃に適切な挨拶をし、自信を持ってダンスに誘うのは、複雑なタスクだった」と説明。肘を出すと、ダイアナ妃は「少し悲しげな、魅惑的なほほ笑みを浮かべ」、誘いに応じたという。次の瞬間「あたかもおとぎばなしのように、一緒に踊っていた」と振り返った。

トラボルタは「こんなことが起きるなんて誰が想像できる?」「魔法のような特別な瞬間として記憶に刻み込まれている」と語るなど、今でも忘れられない一夜だったと強調した。

なおワシントンポスト紙によると、トラボルタとクリント・イーストウッド、歌手ニール・ダイアモンドの招待は、ダイアナ妃たっての希望だったという。

晩餐会には、チャールズ皇太子も同席していた。2人は1996年に離婚。ダイアナ妃は翌年、パリで自動車事故に遭い、36歳でその生涯を終えた。