トランプ氏、大統領になったら「ヘンリー王子は守らない」

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トランプ前大統領は24日、英紙エクスプレスに、ヘンリー王子はエリザベス女王を「裏切った」と主張。バイデン政権の対応は寛大すぎるとし、自身が再選した際は、王子を「保護しないだろう」と語った。

トランプ氏は、ヘンリー王子に対するビザ発給などの待遇は「親切すぎる」と不満をあらわにしたという。「私なら彼を守らないだろう。彼は女王を裏切った。それは許されない。自分次第だが、彼はひとりぼっちになるだろう」と述べた。

トランプ氏は2019年、国賓として英国に招かれ、女王と面会した。Foxニュースで、晩餐会に出席した時の様子について「私たちは素晴らしい関係で、笑って、楽しんだ」と振り返りつつ、「過去25年間、女王がこれほど楽しんだことはなかったと女王の側近から伝えられた」と自慢げに語っていた。

また、女王が死去した際には「女王との思い出をいつも大切にしている」「彼女のような人物はいない」と賛辞を送っていた

外交ビザで入国の可能性

なお、ヘンリー王子の米国ビザを巡っては、一部で政府による優遇措置があった可能性が取り沙汰されている。

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首都ワシントンを拠点に活動する保守派のシンクタンク「ヘリテージ財団」は、王子は著書『スペア』の中で、過去にコカインなど違法薬物の使用を告白していたことから、ビザ申請時に虚偽の陳述があった可能性を指摘。政府を訴え、ビザ申請書などの資料を公開するよう求めている。

英紙テレグラフによると、23日にワシントンD.C.の裁判所で開かれた審問では、米国国土安全保障省(HDS)のジョン・バルド弁護士は、薬物の使用について、本を売るために”盛った”可能性を示唆。「著書で書かれていることは必ずしも真実とは限らない」と主張するなど、証拠にあたらないと反論した。

バルド氏はさらに、王子は「英国王室の一員であり、サセックス公爵の称号を有している。・・生まれと称号に関しては、彼はまだ英国の政府関係者だ」と述べ、公務で渡米する外国政府職員に付与される外交ビザ(Aビザ)で入国した「可能性が高い」とも説明した。

これに対し、財団の弁護士サミュエル・デューイ氏は、入国時に英王室を離脱していたヘンリー王子は「現役の王室メンバーではないことは、世に知られている」と述べたほか、Aビザの発給は「極めて異例」と主張。王室メンバーでなければ「入国し、働くことはできない」ため、ビザの「悪用」にあたる可能性があると指摘した。

財団のナイル・ガーディナー所長は会見で、バルド氏の本に関する主張は「ばかげた議論」と一蹴。デューイ氏も記者団に対し、ヘンリー王子が外交ビザを取得していた場合「英国の外務大臣らはどのようにそれを許可したのか」と疑問を投げかけた。

ヘンリー王子のビザ問題は、英国政府内にも飛び火しそうだ。