英国王戴冠式 ヘンリー王子 民間機でロンドン入り

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英国王の戴冠式に参列するヘンリー王子が5日、民間機を利用して、ロンドンに到着したことがわかった。Page Sixが報じた

戴冠式は6日、現地時間の午前11時からウェストミンスター寺院で執り行われる。ヘンリー王子は今回、妻のメーガン妃や2人の子供を伴わず、単独で式典に出席する。

メーガン妃は、戴冠式と同じ日に4歳の誕生日を迎えるアーチー王子と過ごす時間を優先させるため、カリフォルニア州にとどまると伝えられている。

関係者によると、ヘンリー王子は息子の誕生日を祝うため、戴冠式の2時間後にはロンドンを後にするとみられている。ロンドンとカリフォルニア州の時差は8時間で、ヘンリー王子は、夕方にはカリフォルニアに到着し、息子と誕生日を過ごすことが可能だという。

先の関係者はPage Sixに「アーチーの誕生日に間に合うよう、最大限の努力をするだろう」と語った。

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プライベートジェット利用で非難

今回ヘンリー王子が民間機を利用したのは、世間からの批判を避けるねらいがあると見られている。

ヘンリー王子は、2022年に放送された米司会者オプラ・ウィンフリーとのインタビューで、気候変動は、人類が直面する「喫緊の課題」と述べ、これまでに飛行した分の二酸化炭素排出量を相殺すると約束していた。しかしながら、夫妻は「セキュリティ」を理由に、たびたびプライベートジェットを使用している。

昨年行われたエリザベス女王の「プラチナ・ジュビリー」から帰国の途に着く際や、2021年に開催された野外フェスティバル「グローバル・シティズン」、翌年のロバート・F・ケネディ財団の「リップル・オブ・ホープ賞」の授賞式でニューヨークを訪問する際、プライベートジェットを利用する姿がメディアに捉えられたことで、「偽善的」「エコ犯罪者」など非難の声が上がった。

なおヘンリー王子は英国滞在中、ウィンザー城の敷地内にある「フロッグモア・コテージ」に滞在する予定だという。邸宅は故エリザベス女王から結婚祝いとして譲り受けた。しかし、回顧録「スペア」が発売された直後、チャールズ国王は夫妻に、私物を撤去し、退去するよう求めたと伝えられている。夫妻の退去後は、国王の弟アンドルー王子が移り住む可能性があるという。