ニューヨークの新しい交通機関、NYCフェリー(NYC Ferry)が5月1日より就航した。初日は、予定されている6つの航路のうち、ウォールストリート=ロッカウェイ間を結ぶ「ロッカウェイ(Rockaway)航路」と、ウォールストリートーミッドタウン間を結ぶ「イーストリバー(East River)」航路が開設され、運航を開始した。
ニューヨークのビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は、市内の渋滞を減らすための解決策として、フェリーサービスの導入を決定した。20隻の新しいフェリーの導入と航路の開設に、3.25億ドル(約357億円)の予算を計上。毎年3,000万ドル(約33億円)の運営コストが税金で賄われることとなっている。
ニューヨーク市経済開発公社(Economic Development Corporation)の発表によると、午後12時30分までには、ロッカウェイルートは700名、イーストリバールートは1,960名、計2,660名の利用者があったという。初日は、機械トラブルによる遅延や、一部の区間が旧型の船による運行となるなど、若干の混乱も見られた。
船内はwifiも完備しており、一部の航路ではコーヒーやアルコール飲料などの販売サービスもある。料金は、片道2.75ドルとなり、地下鉄やバスと同じ金額で利用することができる。チケットは専用のアプリをダウンロードし、クレジットカードで支払うか、船乗り場にて購入することができる。ルートや時刻表の詳細はコチラ。
現在イースト34ストリートの船乗り場に行くには、無料のシャトルバスを利用することができる。
Midtown Shuttle Bus: operates every 20 mins from 6:34am-9:56am, and from 4:11pm-7:18pm. For download, visit https://t.co/vkZvJiVO0W pic.twitter.com/V9mlXJWHQN
— NYC Ferry (@NYCferry) 2017年7月19日
NYCフェリーのルート
イーストリバー・ルート
グリーンのルート。所要時間約40分。エンパイアステートビルディングや、クライスラービルディング、ワンワールドトレードセンターを含むマンッタンのスカイラインを背景に、ブルックリン・ブリッジやマンハッタン・ブリッジの景色を楽しむ事ができるコース。
夏のウィークエンドは、ガバナーアイランドにも立ち寄る。
ロッカウェイ・ルート
パープルのルート。ビーチの美しいロッカウェイとウォールストリートをつなぐルート。途中でブルックリンのサンセットパークに立ち寄る。所要時間は約59分
サウスブルックリン・ルート
ピンクのルート。6月1日に開通。所要時間は約49分。ブルックリンの南端、ベイリッジから、ウォールストリートをつなぐルート。途中、サンセットパークや、レッドフック、ガバナーアイランド(夏季の週末)、ブルックリンブリッジパーク、ダンボに立ち寄る。
アストリア・ルート
オレンジのルート。8月29日に開通。クイーンズとマンハッタンをつなぐルート。アストリアを出発し、ルーズベルトアイランド、ロングアイランドシティ、イースト34ストリートを通過し、ウォールストリートのPier11まで。
船上からマンハッタンのスカイラインや自由の女神を眺めて、プチ観光気分を味わうことができるNYCフェリー。次回訪れた際は、船からの眺めを楽しんでみてはいかがだろうか。
NYCフェリー公式サイト:www.ferry.nyc
関連情報
2018年8月には最後の2航路(ロンクスとロウアーイーストサイド)が開設した。
6月1日に就航したサウスブルックリン・ルート
NYCフェリーが5月1日より就航