トランプベビー、ロンドン博物館の所蔵品に

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トランプ大統領の任期終了と共に役目を終える(?)巨大バルーン「トランプベビー」が、ロンドン博物館(Museum of London)の所蔵品となることが分かった。同美術館が18日に発表した。

携帯を片手にオムツを履いた、全長6メートルのオレンジ色のバルーンは、2018年にロンドンの抗議活動で使用するため、英国の活動家らが製作。同年7月13日、トランプ氏が初めて訪英した日に、ウエストミンスターの空に浮かび、大きな話題となった。

ロンドン博物館の館長、Sharon Ament氏は声明で、バルーンは「レジスタンスの特別な瞬間を捉えたものであり、非常に困難な時代を生き抜くという今日にも通じる感情だ。極めて困難な出来事に直面しても、最終的にはロンドン市民が結束するということを示すものだ」と語った。

バルーンの製作者らは「ロンドンがトランプ氏に立ち向かった日のことを思い出し、ヘイト政策にどう戦い続けるかを考えることを促すのを願う」と述べた。

バルーンは同美術館のプロテスト・コレクションの一環として展示される。100年前の参政権運動に関するバナーや旗、イラク戦争の抗議活動、最近行われた公共支出の削減に対する抗議デモのプラカードなどと共に設置されるという。

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バルーンは、マシュー・ボナー(Matthew Bonner)氏がデザインを手がけた。当初のデザインは泣き顔だったが、同情を誘うという意見が出たため、アングリーフェイスへと変更した。
英国で抗議活動に使用された後、ロンドン博物館を始め、大英博物館やビショップゲート研究所など多数の博物館から展示のオファーが寄せられた

トランプベビーは、英国だけでなく米国やアルゼンチンなど世界中を旅行。トランプオーガニゼーションのゴルフクラブがあるニュージャージー州やフロリダ州のウエストパームビーチ、首都ワシントンの抗議活動にも登場した。ニューヨーク市では2018年10月、ダウンタウンで行われた弾劾パレードで使用された。

10/28/2018 New York City (mashupNY)

最近では昨年6月、オクラホマのタルサで行われたジュンティーンスの抗議集会にも2つのバルーンが使用された。