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月額9.95ドル!? 「MoviePass」驚きの月額定額制の映画チケットサービス開始

毎月定額の料金で映画館での映画鑑賞が楽しめるサービスを提供する「MoviePass(ムービーパス)」は、8月より新たな料金サービスをスタートした。

新サービスの月額料金は9.95ドル(約1100円)で、会員は一日一作品を映画館で鑑賞することができる。サービスは、全米にある4000館以上(5万3千スクリーン以上)で利用することができ、これは全映画館の91%にあたるという。2016年の北米の映画チケットの平均額は8.65ドル(National Association of Theater Owners調べ)であるから、月に2本以上の映画を観ることで、簡単に元が取れる。さらに、ニューヨークやロサンゼルスなどチケット料金が高い都市部では、映画館の提示する一本の値段よりも、月額費の方が安くなる。

サービスの利用方法は

会員登録はホームページまたはアプリで行う。申し込みが完了すると、数日後に、映画館でチケットを購入するための専用デビットカードが送られてくる。映画は、専用アプリを使って検索し、予約を行う。予約ができるのは、自分のいる地点から100ヤード(約90メートル)以内の映画館と限定されている。予約すると、デビットカードが使用可能な状態となり、30分以内に映画館で支払いを済ますと、映画観賞を楽しむことができる。

MoviePass
MoviePass

ビジネスの展望は?

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利用者への課金は月額9.95ドルだが、ムービーパスは、会員が映画を見る度に、映画館に通常の映画料金を支払う。会員が映画を多くみるほど、ムービーパス側の負担が増える構造だ。ムービーパスのCEOであるミッチ・ロゥ(Mitch Lowe)氏はVariety誌の取材に対し、カンザスシティやオマハなどのチケット料金が5、6ドルと安いエリアを例に挙げ、これらエリアの会員を多く獲得することで、マンハッタンやロサンゼルスのコストを相殺する、と考えを述べている。

また、新料金の発表に合わせて、過半数の株式を情報技術サービス会社であるヘリオス・アンド・マシソン・アナリティックス社(Helios and Matheson)に売却し、現金を調達したことを発表した。

Wired誌に対しては、「映画スタジオが、公開までに費やす膨大な広告の費用対効果については、根拠に乏しいが、我々ならば人々を映画館に動員することができる」。「会員数が数百万人規模になれば、我々の持つデータと会員との関係を利用することで、映画を成功に導くことができる」、と会員データを軸にビジネスを展開する可能性を示唆した。さらに、来年春には株式上場を計画しているという。

一方、米映画館チェーン大手のAMCは、9.95ドルの定額ではムービーパスのビジネスの継続は不可能であり、結果として観客に大きな失望を与えると反対を表明した。また、ムービーパスの定額プログラムを阻止するために、弁護士と相談を重ねていると発表している。AMCが同プログラムから撤退するかは、現在検討中だという。

衝撃の月額定額制の映画チケットサービスは、多くのメディアで取り上げられ、話題を呼んでいる。

昨年12月時点では、ムービーパスの会員数は2万人とされている。新サービスによって会員がどれだけ獲得できるか、今後の成長に期待したい。

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