ベテラン政治家が考えるトランプ支持者が世論調査に答えないワケ

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米中間選挙の投票日まで1カ月を切る中、マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事(共和党)は、共和党は大方の予想よりも「はるかに良い」と主張。世論調査の結果は信頼に値しないと語った。

選挙シーズン序盤、共和党が下院で大勝する可能性が囁かれたが、ガソリン価格の低下や中絶の権利をめぐる最高裁の判決を受け、民主党が盛り返しているとの見方が広がっている。CBSニュースは、共和党の議席獲得数の予測を223議席(民主党212議席)と修正した。7月は230議席と予測していた。

ハッカビー氏は、トランプ政権で大統領報道官を務めたサラ・ハッカビー・サンダース氏の父親で、トランプ氏が当選した2016年大統領選では、自身も共和党予備選に出馬している。

12日、FOXニュースの報道番組「ハニティ」に出演したハッカビー氏は「世論調査が信頼できないのには理由がある」と主張。「中絶反対派で、キリスト教徒で、保守派で、MAGA共和党なら、つまりそれは、あなたは米国が偉大な国家で、これを保護して、次世代に伝えていかなければならないと考えている人だ」と説明しつつ、「しかし、あなたがその一人なら、いつかFBIが来て、家のドアを破り、収監されると考えているかもしれない。もしくは、FBIのリストに載せられ、テロリストとか民主主義の脅威とか呼ばれるかもしれない。だから保守派は世論調査に回答しない」と理由を語った。

さらに世論調査会社トラファルガー・グループのポールスター、ロバート・カヘリー氏に言及。「彼は非常に率直に言っているが、30代から50代の白人男性は誰も世論調査の質問に回答しない。トランプ支持者のほぼ全員は答えないだろう。彼ら(トランプ支持者)はもはや、庭にサインを掲げないし、車にシールをはることもない。しかし彼らは投票に行くだろう、それが国家と家族を守るのに必要な最後の砦だとわかっているからだ」と語った。

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カヘリー氏は、2016年にトランプ氏の勝利および選挙人獲得数を的中させ、注目を浴びた。2020年でも「隠れたトランプ票」があると主張し、トランプ氏勝利を予測していた。