「51番目の州の影の大統領」共和党MAGA議員 ゼレンスキー大統領の議会訪問を批判

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熱烈なトランプ支持で知られるマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州)は、ウクライナのゼレンスキー大統領が議会で演説する計画について、「ばかげている」とするなど、批判を展開した。

ゼレンスキー氏は米国東部時間の午後1時ごろ、テレグラムのアカウントに、米国の空港に降り立った写真を公開。数時間後にホワイトハウスでバイデン大統領と面会する様子を投稿した。午後7時過ぎには、連邦議員らを前に演説をする予定だと伝えられている。

計画は前日に複数メディアによって報じられたが、これを受け、グリーン議員は「もちろん影の大統領は議会に来て、51番目の州であるウクライナのために、何十億ドルもの米国民の税金が必要なのか説明しなければならない」としつつ、「こんなものはばかげている」と批判。「アメリカファーストにするべきだ」と主張した。

グリーン議員はウクライナに対する支援継続に否定的で、先月3日、アイオワ州で行われた政治集会では、「彼ら(民主党)が関心を寄せる国境はウクライナだけで、米国の南の国境には目を向けていない。自国ファーストであるべきだ」と主張。「共和党のもとでは、これ以上は一銭もウクライナには回らない」と明言していた。

21日の投稿では、ウクライナ支援450億ドルを含むとされる1兆7,000億ドルの歳出法案にも言及。「ミッチ・マコーネルが2兆ドルの包括予算案の通過を支援し、本日、ゼレンスキー氏がワシントンD.Cに来る際に小切手を渡すことができるようにしている」と、法案を支持した共和党の上院トップ、マコーネル院内総務を批判し、「私の選挙区では、多くの家族と高齢者が、食料を買えず、多くの企業がバイデン氏の政策に苦しんでいる」とコメントした。

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