トランプ氏の刑事捜査、マンハッタン地検がNY市の税務機関に召喚状

97
TRUMP TOWER
トランプ・インターナショナル・ホテル&タワー ©mashupNY

マンハッタン地検は、トランプ前大統領に対する捜査の一環で、ニューヨーク市税務委員会に召喚状を出したことがわかった。ロイターが報じた。

市税務委員会は、固定資産税の算出基準となる不動産の市場価格や課税区分について、所有者からの申し立てに基づいて独立的に審査、訂正する機関。

市場価格は財務局によって決められており、異議申し立てには、価格が不正確であることを証明するために物件の収益や占有データなどの詳細資料が求められる。

委員会の事情に詳しい人物は、召喚の対象には、トランプオーガニゼーションが税金を下げるために提出した商業用不動産に関する損益書類が含まれるだろうと話している。また通常は、一連の提出書類に企業側による評価額も含まれていると指摘している。

サイラス・バンス・ジュニア検事長は、すでにトランプオーガニゼーションの最大の融資元であるドイツ銀行とラダーキャピタルに召喚状を発行している。

Advertisement

18日、ニューヨークタイムズは情報筋による話として、検察官は、トランプ氏が課税額を下げるために資産価格を低く申告する一方、融資に際しては、最良の条件を得る目的で資産価格を意図的にかさ上げしていなかったか調査していると伝えた

ホワイトカラー犯罪が専門の弁護士、Daniel J. Horwitz氏はロイターに、税務書類の資産価格が債権者に提出した書類のものより大幅に低い場合、詐欺罪の裏付けに役立つ可能性があると指摘している。