BLMプロテスターとトランプ支持者ら衝突、1人死亡、米ポートランド

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ジョージ・フロイド事件以降激しい抗議活動が続くオレゴン州ポートランドで、29日、男性が胸を撃たれ死亡する事件が起きた。

ニューヨークタイムズによると、死亡した男性は、ポートランドを拠点とする極右グループ「パトリオットプレイヤー(Patriot Prayer)」の帽子を着用していた。抗議者らと衝突した過去があった。同グループのリーダーは同紙に、男性と友人であり、パトリオット・プレイヤーの支持者だったと述べている。

SNSでは、銃撃の瞬間とみられる動画や、男性の救助を試みる様子を撮影した動画がシェアされている。

ポートランド警察の発表によると、事件の通報があったのは午後8時46分。1分以内に現場に到着したが、死亡が確認された。

警察は、同日午後5時30分頃、数マイルにおよぶ数百台の自動車の一団がポートランド市に訪れ、このうち、大量の車がダウンタウンに向かったと発表している。車に乗車した人々と歩行者の間で、口論や殴り合いの喧嘩があったほか、衝突事故が発生した。一連の騒動で、複数人の逮捕者が出たが、午後8時30分までには、一団はダウンタウンを走り去ったとしている。

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ニューヨークタイムズによると、郊外に集まったトランプ支持者の数百台の集団は、ハイウェイを行進する予定だったが、一部がダウンタウンに直接流れ込んだと報じている。

ニューヨークタイムズの記者、マイク・ベイカー氏は、トランプ支持者の一団や、抗議者との衝突、警察の対応など、1日の様子を細かく報じている。

トランプ大統領はツイッターで、ポートランドに向かう一団を「すばらしい愛国者たち」と称賛していた。

さらに30日、抗議者とトランプ支持者の衝突する動画をシェアしつつ、衝突は予期できたものだと主張。「市長はおろかだ。州兵を呼べ」と投稿した。