性的被害者の父、法廷で米女子体操元ドクターに殴りかかる

2日、ミシガン州シャーロット(Charlotte)で審理が行われている米女子体操五輪チームの元医師、ラリー・ナッサー(ナサール、Larry Nassar)被告の裁判で、被害にあった娘の父親が殴りかかり、一時中断した。

ナッサー被告に対しては、10件の性的暴行事件で40年から175年の禁錮刑を言い渡されている。米NBCニュースによると、現在265名の被害者が名乗りを上げており、量刑を決定する審理が続けられている。

娘3人が性的被害に

ランドール・マーグレーブス(Randall Margraves)氏の娘3人は、ナッサー被告に性的虐待を受け、そのうちの2人が証言台に立った。

娘2人の証言が終わった後、マーグレーブス氏は、ジャニス・カニングハム(Janice Cunningham)裁判官に「この悪魔と鍵のかかった部屋で、5分間もらえないか」と尋ねた。せめて1分だけでもと再び依頼したが、裁判官はその依頼を却下した。

その瞬間、マーグレーブス氏はナッサー被告めがけて襲いかかった。ナッサー被告の弁護士が立ちふさがり、マーグレーブス氏はすぐに警備員らに取り押さえられ、床で手錠をかけられた。
押さえつけられている間、マーグレーブス氏は「こいつを殴らせろ」「1分だけでいいから、時間をよこせ」と興奮状態で叫び続けた。

その後審理は中断し、法廷に戻ったカニングハム裁判官は、娘たちが性的暴力を受けたことを聞くのは、いかに辛いことか共感はするが、法廷での暴力的な行為は、いかなる場面でも許されるものではないと述べた。

頭を振る被告を見て我を失った


後に会見を行ったマーグレーブス氏は、この日まで娘たちが証言する具体的な内容を知らなかったと述べている。娘をサポートするために証言台に付き添ったマーグレーブス氏は、娘らの証言を聞くにつけ、怒りがこみ上げてきたという。そして、あたかも、その事実はなかったとい風に頭を振るナッサー被告を目にした時に、ついに我を失ったと、その時を振り返った。
マーグレーブス氏は、「本当に恥ずかしいと思っています。娘たちに注目を浴びせるのではなく、助けるために来たのに。」と反省の弁を述べた。一方、彼を憎む思いは、消えていないと明言している。「ナッサーがこの地救上での人生を終える時、彼は地獄の最も深くて、暗い、そして熱いところに連れて行かれるでしょう。」と会見で述べた。
ソーシャルメディアには、マーグレーブス氏に同情を寄せる声が溢れている。

156名が証言。米女子体操の元医師、性的虐待で175年の禁固刑