コミー前FBI長官ニューヨーク書店で新刊発売イベント開催

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ジェームズ・コミー(James Comey)FBI前長官は、17日に発売された著書「A Higher Loyalty: Truth, Lies and Leadership」(ハイヤーロイヤリティ:真実と嘘、リーダーシップ)のプロモーションの一貫として、ブックツアーをスタート。18日には、ニューヨーク、ユニオンスクエアの書店バーンズ&ノーブル(Barnes and Noble)でトークイベントを行った。当日の朝9時より、整理券付きのサイン本が販売されたが、すぐに完売したという。

@mushupNY

書店の前にはデモンストレーションを行うトランプ支持者が10名ほど集まり、「lock him up(牢屋に入れろ)」とコミー氏への抗議活動を行い、帰宅途中の通行人の注目を浴びた。また、イベント参加者の中にも、反対派が含まれており、警備員から会場を退去させられる場面もあった。

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トークイベントの様子

CNNやNewsweekによると、コミー氏は、20分ほどリーダーシップのテーマについて語った後、参加者から寄せられた13の質問に回答した。「今のアメリカは、嘘が日常茶飯事になっている。」とし、「朝起きたら米国の大統領が、私を投獄すると言ってるのを知り、私は、やれやれと肩をすくめた。これは、OKではないことに、みんなが麻痺してしまっており、普通の状態ではない。」と懸念を述べた。

質疑応答では、民主党候補のクリントン氏への私用メール調査問題や、トランプ政権に関する質問が寄せられた。

2016年の大統領選に関しては、「ヒラリーは私用メールを使わなければよかったのに、そして(性的スキャンダルで有罪判決を受けた)アンソニー・ウィーナーはラップトップを持っていなければよかったと思う。正直、巻き込まれなければよかったと思っている。」と述べた。

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会場は、コミー氏に対してフレンドリーで和やかな雰囲気だったというが、反対派も参加しており、2人が退去を命じられれた。

右派の活動家で調査ジャーナリストと名乗るLaura Loomer氏が、質疑応答の時間に立ち上がって叫び始めた。

いずれの抗議者もすぐに会場から退出させられた。Loomerさんは、イベントの様子をライブストリーミングで配信しており、その様子はツイッターに投稿された。

コミー氏は、ABCニュースのジョージ・ステファノプロス(George Stephanopoulos)氏とのインタビューを皮切りに、CNN、ABCのグッド・モーニング・アメリカ(Good Morning America)、スティーヴン・コルベア氏の深夜コメディ「The Late Show」など、多数番組に出演している。
ステファノプロス氏とのインタビューでは、トランプ大統領のことを、「morally unfit」(道徳的に適性がない)と評した。
一方で、トランプ氏も「コミーは犯罪を犯した」など大統領選の際に行ったヒラリー氏への調査に関する証言内容をツイッターで批判するなど、コミー氏への攻撃を繰り返している。

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ジェームズコミー前FBI長官の新刊本「HIGHER LOYALTY」 4月17日より発売