予測プログラムだ、新作映画『CIVIL WAR』予告編めぐって陰謀論広がる

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来年4月公開の映画『CIVIL WAR』のトレイラーがネットで反響を呼んでいる。

映画はアレックス・ガーランドが監督し、キルスティン・ダンスト、ワグネル・モウラ、スティーブン・マッキンリー、ケイリー・スピーニー、ジェシー・プレモンス、ニック・オファーマンらが出演している。

トレイラーによると、アメリカ合衆国から19州が離脱し、内乱が勃発する。離脱した州は、カリフォルニアとテキサスがタッグを組んだ”西軍”と”フロリダ同盟”にわかれ、鎮圧に動く政府と戦闘を展開する。ニック・オファーマン演じる大統領は現憲法の定めを超えた3期目で、市民への空爆も辞さない強行手段に出る。

YouTubeに投稿された動画は、現時点で370万回視聴され、1.5万件近くのコメントが寄せられている。

「別の方法で私たちのストーリーをうまく伝えているに違いない。すばらしくてタイムリーで待ちきれない」「テキサスとカリフォルニアがどうやって同じ側についたのかを知るためだけに観に行きたい」「A24に感謝。他のスタジオはこのようなプロジェクトに挑戦する勇気はないと思う。 間違いなさそうだ」といった期待の声が上がった。

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一方でXには、映画は「予測プログラミング」だと主張するものなど、陰謀論めいた声も多数投稿されている。

予測プログラミングは、政府やエリートが、計画された将来の出来事を受け入れやすくするために、フィクション作品を使って大衆のマインドをコントロールしていると主張する陰謀論。Viceによると、用語は哲学者のアラン・ワッツが2006年に使い、以来芸術と現実との奇妙な類似を説明するのに広く使用されている。

今月公開されたオバマ夫妻が設立した製作会社「High Ground」による映画『終わらない週末』にも同類の主張が出回っている。映画は、原因不明の停電から始まる不気味な終末世界を生き延びようとする2つの家族の物語で、ジュリア・ロバーツやマハーシャラ・アリ、イーサン・ホークらが出演している。