イタリアの高級ホテルで、女性を「像」に見立て、ゲストの前で”ディスプレイ”していたことが判明。批判が殺到し、謝罪を表明した。
批判を浴びたのは、リゾート地のサルデーニャ島にある四つ星ホテル「VOI コロンナ・ビレッジ」(VOI Colonna Village)。
英紙ガーディアンによると、小売店で人事マネージャーを務めるフェデリコ・マッツィエリ氏はLinkdinで、同ホテルは「女性の体をモノ」だと見なしていると非難。撮影した写真を投稿した。
イタリアの祝日フェラゴストに、娘とホテルを訪れた際、プールサイドに設置されていたデザートビュッフェのテーブルに、全身にチョコレートがかかったビキニ姿の女性が横たわっていたという。
マッツィエリ氏は、「見た瞬間に幻滅」し、絶句したと説明。14歳の娘も不快感をあらわにしたという。支配人にクレームを入れようとしたが、ホテルの従業員は「単なるチョコレートの像に過ぎない」として、取り合おうとしなかった。
ホームページでは「家庭的な雰囲気」を謳っているにも関わらず、「女性の体を、誰かの目を満足させるための皿と同等に扱っている」と非難した。
マッツィエリ氏の投稿には、非難の声に加え、食品の安全性に対する懸念の声が寄せられた。
Cioè, esiste qualcuno, che respira e vive in mezzo a noi, che un giorno si sveglia e propone di mettere una ragazza in bikini sul buffet dei dolci ricoperta di cioccolato e qualcun altro che gli deve aver detto "cazzo, che idea geniale".
— Yon Yonson (@Yon_Yonson71) August 23, 2023
Voi siete da rinchiudere.#GolfoAranci pic.twitter.com/mVbX5b4nor
ホテル側はマッツィエリ氏に返信する形で、「今回の出来事を大変遺憾に思う」と謝罪を表明。「経営陣を代表し、あなたやご家族、特に娘さん、お客様に対し、心よりお詫び申し上げます」とコメントを投稿した。
女性の体を皿に見立てる例としては、海外では、日本の「女体盛り」が知られている。最近ではカニエ・ウエスト(イェ)の誕生日パーティで、女体盛りの寿司が提供されていたことがわかり、女性差別だとしてネットで炎上した。