サンフランシスコが危険すぎる、連邦職員にリモートワーク継続を指示

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パンデミック後、従業員にオフィスへの復帰を求める企業が増加しつつあるが、サンフランシスコは少し事情が異なるようだ。

サンフランシスコ・クロニクル紙などによると、米保健社会福祉省(HHS)は4日、ミッションストリートにある連邦ビルの「状況を踏まえ」、しばらくの間「テレワークを最大限に活用するよう」職員に命じた

地元テレビ局KTVUは、同地区から選出されたナンシー・ペロシ元下院議長も、職員の安全性に懸念を示していたと伝えている。

連邦ビルは、市庁舎などが立ち並ぶシビック・センター駅付近にある。このエリアは、売人が路上で薬物を売買するなど”ドラッグのホットスポット”として知られているという。5月には、連邦ビルの監視カメラに、違法薬物「フェンタニル」などを取引する様子が撮影されていたとして、2人の男が逮捕された。

フェンタニル危機に対処するため、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は5月より、カリフォルニア・ハイウェイ・パトロールによる取り締まりを強化すると発表。6月には、ダウンタウンのテンダーロイン地区とその周辺で、合計4キロ以上のフェンタニルを押収したと成果を報告した。サンフランシスコ市民の3倍近くの人々を死に至らしめるのに十分な分量だったという。

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ショッピングモールやホテルの閉鎖相次ぐ

サンフランシスコの治安については、同エリアに本社を置くX(元ツイッター)のイーロン・マスクCEOも、たびたび話題にしている。

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