ビンラディン殺害を主張の元隊員が逮捕される

40

ウサマ・ビンラディン容疑者の命を奪ったのは自分だと主張する海軍特殊部隊の元隊員が、テキサス州ダラス郊外の都市、フリスコで逮捕された。

拘束されたのはロバート・J・オニール(47)容疑者。地元紙によると、23日に拘置所に収監され、その日のうちに3,500ドルの保釈金を支払い釈放された。逮捕容疑は傷害致死と公衆における酩酊で、フリスコにはポッドキャストの収録のために訪れていたという。

オニール容疑者は2016年に飲酒運転で起訴されたが、兵役に関係する処方薬の使用を理由に後になって取り下げられている。

1996年に入隊し、海軍のエリート特殊部隊のチーム6に加わった。現役中にさまざまな任務に参加し、シルバースター、ブロンズスター、表彰メダルなどの数々の賞を授かったという。

オニール氏は2013年の雑誌の取材に、匿名で、2011年にビンラディン容疑者を潜伏先のパキスタンで急襲した作戦「ネプチューン・スピア」で、ビンラディン容疑者を殺害したのは自分であると明かした。さらに翌年、名前がリークされた後、ワシントンポスト紙とFOXニュースに身元を明かしてインタビューに応じた。

Advertisement

オニール氏の主張には異論があり、作戦の手記「No Easy Day」を出版したマット・ビソネット元隊員は、ビンラディン容疑者はポイントマンが放った銃弾で死亡したと説明している。

一方、オニール氏は、最初にビンラディンを容疑者を発見したポイントマンの放った弾は標的を外れたと主張。ビンラディン容疑者は立っており、自分が頭に向けて2発を発砲し、殺害したとしている。

↓2017年に人気ラジオホスト、ハワード・スターンの番組に出演したオニール氏。自分の放った弾で頭が破裂し、さらに倒れたところに1発撃ったと説明した。