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コロナ検査で緊急通報しないで。NY消防局がお願い

ニューヨーク市消防局は29日、真に緊急な場合以外は、緊急電話番号(911)に連絡をしてこないよう市民に呼びかけた。

SNSに投稿した動画では、「ニューヨーカーのみなさん、救急車は新型コロナウイルスの検査を提供していません。また、検査を受ける為に、病院に移送することはできません」と忠告。

移送は、医療の必要性に応じてなされるとし、「今すぐ助けが必要な場合のみ、息切れや、胸の痛み、高熱、酸素レベルの低下など、重症の場合は911に連絡ください」と呼び掛けた。検査など、その他の要望に関しては、311に連絡するよう求めた。

CBSニューヨークは、新型コロナウイルスの再拡大により、消防隊員に欠員が生じていると報じている。救急隊員は全体の30%、消防隊員は17%が、病気休暇を取得している。なおパンデミック直後の2020年3月から4月は、救急隊員の病欠は、約25%だった。

消防局は同局に対し、当時ほどの緊急電話は寄せられておらず、全てに対応できてると回答。閉鎖している消防署はないという。

警察部門でも、パンデミック始まって以来、最多の感染者数が報告されている。地元テレビ局Pix11によると、全体の20%にあたる6,600人の警察官が、病欠している。1,500人が陽性判定を受けており、3,000人が風邪のような症状を訴えているという。

地下鉄を運営するMTAも、スタッフ不足を理由に、運行本数を削減している。30日には、B、Z、Wラインの運行停止を発表するなど、市民生活に影響を及ぼしつつある。

ニューヨークタイムズの集計によると、30日のニューヨーク州の新規感染者数は41,749人(ニューヨーク市は25,519人)で過去最多を記録した。

市内には、数多くのポップアップ検査場やワクチン接種会場が設置されているが、多くの人が並ぶ様子が確認できる。

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