メーガン妃とヘンリー王子「載冠式」台無しに、王室専門家

2009
メーガン

5月にロンドンで行われるチャールズ英国王の戴冠式をめぐってヘンリー英王子の出席の有無が注目される中、英王室関連著書を手掛けた専門家が、2人の存在は式を「台無しにする」として参加するべきでないと主張した。

2人の出席に難色を示したのは、皇太子時代のチャールズ国王やヘンリー王子夫妻の伝記を執筆した英作家トム・バウアー氏。同氏は英メディアGBニュースのインタビューで、英国民はヘンリー王子とメーガン妃に「うんざりしている」とし、戴冠式のような重要な儀式への夫妻の参加を大半の人は望まないと述べた。

バウアー氏はさらに、チャールズ国王が「弱腰」で「ヘンリー王子を心配してしまっている」ことに問題があるとも指摘。「国王が『戴冠式に来てもいいが、後方の柱の陰になった眺めの悪い席しかないぞ』とでも言えば、本人に伝わるはずだ」としたうえで、「国王がヘンリー王子夫妻の出席を許せば式が台無しになる。ヘンリーやメーガンの存在に注目が集まってしまう」と懸念を示した。

続けてバウアー氏は、暴露本「Spare」の発表などを踏まえ「最近のヘンリー王子の言動は目に余る。今に世間から『死ぬほどうんざり』と言われるようになる」と苦言を呈し、「チャールズ国王は今、決断を下さなければならない」と語った。

英王室はヘンリー王子夫妻の出席に期待している?

戴冠式は新国王が王冠を授かる王位継承時の伝統儀式で、5月6日にウェストミンスター寺院で約2000人を集めて執り行われる予定。英紙ミラーによると、ヘンリー王子とメーガン妃はまだ出欠を決めていないが、求めがあれば出席する意向だという。「故エリザベス女王の葬儀やプラチナ・ジュビリー(即位70年記念式典)のときのようにムードを壊すようなら出席しない」という姿勢ではあるが、可能ならチャールズ国王やウィリアム皇太子と会議の場を持ち和解したいというのがヘンリー王子の考えだと、情報筋は同紙に指摘した。

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ヘンリー王子夫妻が王室離脱の意向を伝えた2020年1月にも女王の私邸サンドリンガムで緊急会議が行われ、エリザベス女王はこの席で2人の離脱を受け入れた。昨年末にネットフリックスで配信が始まったドキュメンタリー『ハリー&メーガン』で、ヘンリー王子はこの会議の様子に触れており、激怒したウィリアム皇太子が「叫び、怒鳴り散らした」「恐ろしかった」などと振り返っている。チャールズ国王についても「真実ではないこと」を口にしたと批判している。

ドキュメンタリーに加え著書「Spare」でも王室への怒りを露わにしたヘンリー王子だが、情報筋によると、王室側は王子とメーガン妃がそろって出席することを「迷いなく期待している」という。ただ、今のところチャールズ国王からもウィリアム皇太子からも直接2人に連絡をとっている様子はない。

ヘンリー王子は今も王位継承順位第5位にとどまっているが、戴冠式に参加したとしても特別な役割は担わず、バッキンガム宮殿でバルコニーに顔を出すこともないと見られる。

1つの可能性として考えられるのは、メーガン妃はカリフォルニアに残ってヘンリー王子だけが出席するというシナリオ。ちょうど戴冠式の頃には長男アーチ―くんが4歳の誕生日を迎える。ただ、夫妻に近い情報筋は、「何をするにせよ、家族として行う可能性が高い」としている。