セントラルパークで2トン800万ドル(約8.8億円)の象牙製品を粉砕

3日(土)、象牙から違法に作られた彫像やジュエリーなど約5,000点が、セントラルパークに設置された砕石機で処分された。このイベントは、8月12日の「世界ゾウの日」(World Elephant Day)を前に、ニューヨーク州が、象牙の取引を撲滅するための啓蒙活動として実施したもの。過去3年間に渡って押収された、重量約2トンの象牙製品が、ベルトコンベヤーで次々と粉砕していく様子が公開された。

処分品の中には、日本の「根付」と呼ばれる留め具など、希少価値が高いものも含まれているという。95%の象牙は、ニューヨーク市内で発見されたもので、それらの金額は800万ドル(約8.8億円)相当にのぼるという。うち450万ドルは、昨年ミッドタウンのアンティークショップ「Metropolitan Fine Arts and Antiques」から押収された工芸品となる。

HBOドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のシャーロット役でおなじみの女優・アクティビストのクリスティン・デイヴィス(Kristin Davis)もプロテストに参加し、スピーチを行った。

ニューヨーク州環境保護局(DEC)と、野生動物保護協会(Wildlife Conservation Society)のメンバーは、「(象牙の)価値が高いからといって、象を殺害する行為を正当化することはできない」と述べ「今回のイベントは、米国はアフリカゾウの絶滅の脅威となる野生生物への犯罪は、許さないというメッセージとなるだろう。」とその意義を語った。両者の発表によると、現在も象牙の採取のため、1日に約96頭の象が、密猟者に殺されているという。

1990年のワシントン条約で、象牙の取引は国際的に禁止されているが、米国やその他の国では、まだ売買は行われている。昨年、アメリカ合衆国魚類野生生物局(U.S. Fish and Wildlife Service)は、国内での商業的な象牙取引は、ほぼ完全に、禁止している。

2014年8月にニューヨークでは、特別に許可された場合を除き、象やマンモスの牙とサイの角などの取引(個人的な売買を含む)を禁止した。

2年前に開催されたタイムズスクエアでの粉砕イベント