散歩中の犬、セントラルパークで刺し殺される

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ニューヨークにあるセントラルパークで17日、散歩中の飼い犬が、男に刃物で刺し殺される事件があった。

ニューヨーク市警察によると、事件が起きたのは午後8時半ごろ、北側の106ストリートとイースト・ドライブ付近。2匹の犬と散歩していた夫婦と、3匹の犬を連れた男の間で起きた口論がきっかけだった。

ニューヨークポスト紙によると、男性が、男の犬が飼い犬を噛もうとしたと注意すると、男は「父親のような物言い」で反論し、連れていた3匹の犬(ピットブルのミックス犬)のリーシュ(ひも)を離し、夫妻を襲わせた。

男はその後、折りたたみナイフを取り出し、夫妻が連れていたピットブルとジャーマンシェパードのミックス犬「エリ」を刺した。3匹の犬も、エリに食らいついた。男性は催涙スプレーを取り出し、男にふきかけたが、効果はなかったという。

その後夫妻は、襲われた犬を連れて、近くの動物病院に駆け込んだ。しかし、14歳の保護犬エリは、内臓に負った傷に加え、腫瘍が見つかり、その場で安楽死させられたという。

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男性は「あっという間の出来事だった」と振り返っている。普段は安全な地域で、ショックを受けていると語った。男とは顔見知りだった。現在、報復を恐れ、玄関にナタを備えているという。

警察は現在、男の行方を追っている。

男が飼っている3匹の犬は、獰猛なことで知られていた。公園を散歩していた男性のコートを噛んで、引き裂いたこともあるという。ある人物は「犬は、常に人や他の犬と戦おうとしていた」とも証言。飼い主はリーシュをつけていたものの、他人に駆け寄ることを許し、襲うのを止めようとしなかったこともあった。

▼地元テレビ局は、ピットブルのミックス犬を刃物で刺した男の映像を入手。テレビで公開した。