デルタ航空機が前輪出ないトラブル 無事着陸させたパイロットに拍手

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ノースカロライナ州シャーロット・ダグラス国際空港で28日、前輪が出ない問題に見舞われた旅客機が無事に着陸した。

問題が起きたのは午前7時25分にアトランタを出発したデルタ航空1092便のボーイング717。乗客96人を乗せていた。

地元のテレビ局によると、乗員乗客に怪我はなかった。インタビューに答えた乗客はいずれも、人々を冷静に保ち、スムーズな着陸を成功させた機長に感謝を示したという。

機体は一度目の着陸を試みた後、再度上昇して旋回をくり返した。この間、前輪に故障が生じたとして、乗客は不時着時の姿勢をとるよう告げられ、非常口の場所やその他の指示もアナウンスされた。

着陸時に機内で撮影された動画には、乗客らが前の席を両手でつかみ、前屈みの姿勢をとる様子が撮影されている。無事に着陸すると、機内で拍手が沸き起こった。

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乗客らは緊急脱出スライドで脱出し、バスでターミナルに移動した。

デルタ航空は同局に対する声明で「このような事態は稀」としつつ、「デルタ航空の乗務員は多くのシナリオを安全に管理できるよう幅広く訓練しており、1092便は負傷者の報告もなく無事に着陸した」と説明。「次の焦点は手荷物を回収し、最終目的地まで安全にお送りすることを含め、フライトにご搭乗したお客様のケアをすることです。お客様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」と述べた。