TikTokスター クラウディア・コンウェイ、アメリカンアイドルに出演

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トランプ政権で3年半余りに渡って大統領上級顧問を務めたケリーアン・コンウェイ氏の娘で、動画投稿サイトTikTokで若者を中心に人気を集めるクラウディア・コンウェイ(16)さんが、米ABCのオーディション番組「アメリカン・アイドル」に出演することが明らかになった。8日、インサイダーが伝えた。

クラウディアさんは昨年、母親がトランプ氏のもとで働くことへの反発をあらわにしたり、保守的な母親と口げんかをしたりといった、家庭内の問題の一幕をつづったTikTok動画で注目を集めた。昨年10月には母親が新型コロナに感染したと暴露。この後、ケリーアン氏は陽性結果の公表を余儀なくされ、ホワイトハウス内で感染が広まっているという事実が明るみになるなど、“10代の政権内部告発者”とも呼ばれた。TikTokのフォロワー数は現在170万人を超える。

そのクラウディアさんが、来週から始まる「アメリカン・アイドル」シーズン19に、オーディション参加者として出演する。「アメリカン・アイドル」はこれまでケリー・クラークソンやキャリー・アンダーウッドなど実力派歌手を多数輩出してきた国民的オーディション番組。8日に放送された新シーズン予告編では、クラウディアさんのTikTok映像に合わせて「ソーシャルメディアの寵児」とナレーションが流れた後、審査員の前に登場したクラウディアさんが自己紹介する映像などが流れた。

昨年11月にはクラウディアさん自身が、「アメリカン・アイドル」のオーディションを受けたことをTikTok上で公表。父親のジョージ・コンウェイ氏が口パクで歌う動画も公開し、「ジョージも準備万端」と同番組のタグをつけるなどしてジョークを飛ばした。ジョージ氏は、妻と反対に、保守でありながら反トランプの政治活動委員会「リンカーン・プロジェクト」の創始者で、顧問も務めた。

8日のTikTokの投稿でクラウディアさんは、14日の日曜日放送の同番組シーズン19の初回への出演を自ら明かした。番組側もクラウディアさんの出演情報を事実と認めた。クラウディアさんはコメントで「大半の人は私のことをジョークのように思ってる。両親とか、ほかのゴタゴタでね。私は情熱的なただの16歳で、将来を模索中なの。今回は本当に良い機会だと思った。あまりに絶好のチャンスだったから即決した。あの“アメリカン・アイドル”からオファーがきたら、誰もノーとは言わないでしょう?」と、番組側から出演依頼があったことをほのめかした。

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クラウディアさんは、先月、母親から怒鳴りつけられる様子や、「心身ともに虐待を受けている状況にある」と語る自分の動画を、TikTokに立て続けに投稿。その後「ママを憎んでるわけじゃなくて、私の立場から話や経験を共有することは大切だと思うの」と投稿の理由を話した。同じような動画は他にも何百本とあるとして、「この国でこれだけの権力のある女性が本当はどんな人物なのか、誰もわかっていない」と述べていた。

その後、ケリーアン氏のツイッターにクラウディアさんのトップレス写真が投稿され、地元ニュージャージー州の警察が捜査に乗り出す出来事があった。当初、クラウディアさんは母親を非難したが、翌日になって「昨日は非常に動揺しており、不合理で衝撃的な行動に出てしまった。そのことを後悔している」と釈明。ハッキングによるものとの見解を示した上で、近い将来、SNSの使用をしばらく休止する予定だと述べていた。