カバノー氏 性的暴行疑惑のFBI調査が終了-聴取を受けたのは誰?

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ミッチ・マコーネル上院院内総務(共和 ケンタッキー)は3日、最高裁判事候補ブレットカバノー氏の性的暴行疑惑に関するFBIによる調査終了の報告を受け、議会に手続き採決(クローチャー投票)の動議を申請した。

申請後、議会は1日間待機しなければならず、早ければ金曜日にクローチャー投票が行われる。クロチャー投票を通過すると、30時間の最終待機期間を経て承認採決が行われることとなる。

一部報道によると、上院議員らは木曜日の早い段階でFBIのレポートを閲覧することが可能になるという。なお、一般には公開されない予定。

FBIによる調査は、28日の上院司法委員会における投票後に、一週間以内に完了することを条件にトランプ大統領が指示をしていた。
調査開始当初、ホワイトハウスが聴取対象者と聴取内容に制限を設けたとする憶測が流れ、民主党議員らが反発。ABCによると、これら議員らの圧力により、ホワイトハウスは、FBIが必要とする人物のすべてを調査対象とすることを許可したという。

証言を行なったのは誰?

カバノー氏の性的暴行疑惑に関しては、主に3人の女性が名乗り出ているが、このうちのデボラ・ラミレズ氏(Deborah Ramirez)のみがFBIによる聴取を受けたことが明らかとなっている。その他、27日に司法委員会で証言を行なったクリスティン・ブレイシー・フォード氏(Christine Blasey Ford)と、マイケル・アベナッティ氏が代理人を務めるジュリー・スウェトニク氏に対しては、聴取は行われなかった可能性が高い。複数メディアの報道によると、以下6人が聴取を受けたとされる。

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マーク・ジャッジ(Mark Judge)
フォード氏は、高校時代、個人宅で開催されたパーティで、カバノー氏がフォード氏に性的暴行を行おうとした際、ジャッジ氏が同じに部屋にいたと証言している。また、スウェトニク氏は、カバノー氏とジャッジ氏が集団暴行に関わっていたと証言している。

パトリック・スミス(Patrick Smyth)
PJというニックネームで、カバノー氏のジョージタウン・プレパトリースクール(高校)時代の友人。フォード氏は、同氏もパーティに参加していたと証言している。

リーランド・カイザー(Leland Keyser)
フォード氏の友人で、フォード氏はパーティに一緒に参加したと証言している。本人はカバノー氏について知らないとし、カバノー氏が参加したパーティに関する記憶もないとしている。

ティム・ギャレット(Tim Gaudette)
カバノー氏の高校時代の友人。カバノー氏が提出した1982年のカレンダーに名前が登場する。カバノー氏は7月1日の欄に、「Timmy for skis」と記載。このTimmyはティム・ギャレット氏のことで、ジャッジ氏やP.Jなど、複数の友人と共に訪問する予定が記載されている。

クリス・ギャレット(Chris Garrett)
カバノー氏の高校時代のクラスメートで友人。Squiというニックネームで、7月1日の欄に記載されている。

デボラ・ラミエズ(Deborah Ramirez)
今回のFBIの聴取対象となった唯一の告発女性。イェール大学時代に学生寮で集まった際に、酔ったカバノー氏から性器を見せつけられるなど、性的不適切な行為をされたと告発している。ラミエズの代理人を務めるジョン・クルーン(John Clune)氏によると、証言を裏付ける20名以上の人物の名前を提出したという。

最高裁判事候補カバノー氏の性的暴行疑惑 FBI調査実施へ