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最高裁判事候補カバノー氏の性的暴行疑惑 FBI調査実施へ

カバノー氏とフォード氏の公聴会の翌日、上院司法委員会は投票を実施し、11-10の賛成多数でカバノー氏の最高裁判事の承認を決定する全上院議員による本会議投票に進めることを決定した。

午前9:30からスタートした委員会では、開始直後に、リチャード・ブルメンソール議員(民主 コネチカット)が、カバノー氏の友人のマーク・ジャッジ氏の委員会証言を提案した。前日のフォード氏の証言で、ジャッジ氏は、フォード氏がカバノー氏から性的暴行を受けた際に、部屋にいた人物とされる。民主党議員らはこれまで目撃者としてジャッジ氏の委員会への招へいを求めていた。
一方、ジャッジ氏は27日に委員会に提出した書簡で、「フォード氏が証言する出来事は記憶にない」「フォード氏が証言するような行動をブレットが行うのを見たことがない」と疑惑を否定しつつ、アルコール中毒とガンの回復後、うつ病や神経不安に悩まされていることを理由に、委員会での証言を拒否すると述べていた。

結局、ブルメンソール議員による動議は反対多数で否決され、チャック・グラスリー委員長は午後1:30より、カバノー氏の委員会投票を行うことを宣言した。

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チャック・グラスリー委員長が開始声明を読み上げる最中、シェルドン・ホワイトハウス議員やメイジー・ヒロノ議員、カマラ・ハリス議員など、投票に異を唱える民主党議員らが退席する場面が多くみられた。

投票〜FBI調査の実施へ

投票時間となり声明を終えた議員らが部屋に戻ると、グラスリー委員長から時間を与えられたジェフ・フレーク議員(共和 アリゾナ)が、一週間を上限にFBIによる調査を実施するべきだ、と突然の本会議投票の延期を希望する意向を表明した。同議員は、委員会投票ではカバノー氏を支持するとしつつ、FBIによる調査をしない場合、本会議では反対に回るスタンスを示した。前日のカバノー氏の公聴会では、民主党議員がFBIによる調査を強く求めていた。

フレーク議員の決意の背景には、同日朝、同議員に詰め寄った性的暴行の被害者による抗議が影響したとする報道も多い。
エレベーターに乗り込もうとするフレーク議員に駆け寄った女性は「月曜日にあなたのオフィスの前で、私の性的暴行の体験を話した」と述べ、「あなたが行なったいることは、女性に暴力を振るった者が最高裁の席に座るのを許す行為だ。許しがたい。あなたには子供達がいるでしょう。その子たちを思ってみなさい」と、数分間にわたり激しい口調で非難した。

フレーク議員の提案の後、委員会は投票に突入。11-10の賛成多数でカバノー氏の最高裁判事の承認を本会議にかけることを決定した。

この後、フレーク議員の進言に対し、リーサ・マーカウスキー上院議員(共和 アラスカ)、スーザン・コリンズ上院議員(共和 メイン)が支持を表明した。

数時間後、チャック・グラスリー委員長は、「上院司法委員会は、政府に対し、FBIに補足的バックグランド調査の実施を指示するよう要求する」と声明を発表。調査範囲を「現在の信頼に足る疑惑」と限定した上で、「本日から一週間以内に完了しなければならない」と述べた。

これに対し、カバノー氏の最高裁判事承認を確実にしたいトランプ大統領は「カバノー判事の記録を更新するためにFBIの補足調査を行うようFBIに命令した」と、要求に応じた。上院は現在、共和51、民主(無所属含む)49の議席で構成されている。

カバノー氏の性的暴行疑惑

カバノー氏に対し、以下の3人の女性が告発をしている。

・委員会で証言を行なったクリスティン・ブレイシー・フォード氏(Christine Blasey Ford)は、高校時代に参加した個人宅のパーティーで、酔ったカバノー氏からベッドに押さえつけられ、叫ぼうとする口を塞がれるなどの暴行を受けたと主張。

・二人目の女性、デボラ・ラミレズ氏(Deborah Ramirez)は、イェール大学時代に学生寮で集まった際、酔ったカバノー氏から性器を見せつけられたとしている。

・トランプ大統領の性的関係の口止め料問題で、ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏(Stormy Daniels)の弁護士であったマイケル・アべナッティ氏が代理人をつとめるジュリー・スウェトニク氏(Julie Swetnick)は、1980年代に、カバノー氏と友人のマーク・ジャッジ氏らが、パーティーで10代の少女を酔わせ、集団暴行を行おうとする現場を目撃したほか、両氏が出席していたパーティで自身もレイプ被害に遭ったことを告発している。

3人の女性がすべて、FBIの調査を要求している。

カバノーは調査協力を表明

昨日の証言で、民主党議員によるFBI調査に関する質問に対し、明言を避けたカバノー氏は、「私は彼ら(上院議員)のすべての要求に応えてきており、協力を継続していくつもりだ」と調査に協力する意向を表明した。

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