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「ポンジスキームの帝王」バーニー・マドフの姉夫婦が無理心中

「ポンジスキームの帝王」こと故バーニー・マドフ元受刑者の実姉とその夫が、フロリダ州バレンシアレークスにある自宅で死亡しているのが発見された。

死亡したのはソンドラ・ウェイナーさん(87)と、夫のマービン・ウェイナーさん(90)。地元メディアによると、遺体が発見されたのは17日。住宅内で男女が動かなくなっているとの通報を受け、駆けつけた捜査官が、死亡した夫婦を発見した。遺体には銃創があった。

暴力犯罪課の刑事が現場調査を行い、無理心中と判明した。どちらが、どのように殺害したか明らかにされていない。死因は、検視局が後日決定するとしている。

バーニー・マドフ元受刑者は昨年4月、83歳の誕生日を目前に、ノースカロライナにある収監先の医療施設で死亡した。死因は自然死とされた。この前年、末期腎不全により余命がわずかだとして、温情的釈放を求めたが、認められなかった。

マドフ氏は、金融危機の最中の2008年に拘束され、翌年に有罪を認めた。既存投資家に運用益と見せかけて、実際は新規投資家の資金から配当を支払う手法で3万7,000人を欺き、650億ドル規模の詐欺を働いた。2009年6月に最大150年の禁錮刑を言い渡された。

ウェイナー夫妻はマドフ氏の詐欺により、300万ドルを失ったという。2009年にパームビーチの不動産の売却をよぎなくされ、現在の物件を31万5,000ドルで購入した。2010年に「他人の金を少なくとも171万5,000ドルを受け取っていた」として、被害者らを代表する管財人から民事訴訟を提起された。

近隣住民によると、ソンドラさんは、プールで泳ぐ姿がよく見かけられていた。一方、マーヴィンさんはここ数年、重病を患っていたという。

なお、マドフ氏の息子のマーク氏は、46歳だった2010年に自殺をはかり死亡した。この4年後、弟のアンドルー氏がリンパ腫により48歳で他界した。

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