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アカデミー賞司会者のジョークに「殺害予告」

アカデミー賞で司会を務めたエイミー・シューマーが、女優キルスティン・ダンストに対するジョークを巡り、殺害予告を受けていたことが分かった。本人がハワード・スターンの番組で明らかにした。

シューマーは授賞式の最中、”シート・フィラー”(セレブが席を外した後、その座席を引き継ぐよう指定された人物)が何たるかを説明した上、キルスティンを見て「ここにシート・フィラーがいます。ちょっとお立ちいただけますか」とジョークを飛ばし、席を退かせて、自身が着席。そして、同席していたキルスティンのパートナー、ジェシー・プレモンスに「あなたのパワー・オブ・ザ・ドッグは、素晴らしかったわ」と話しかけた。ジェシーが「エイミー、彼女が僕の妻って知ってるだろ?」と突っ込むと、「あなたは、シート・フィラーと結婚してたの?それはおかしな話ね」と驚くそぶりを見せるなどした。

キルスティンとプレモンスは、2017年に婚約し、2人の子どもがいる。「パワー・オブ・ザ・ドッグ」で共演し、助演女優賞と助演男優賞に夫婦揃ってノミネートされていた。

このジョークに対し、キルスティンに無礼だと、ファンの間で怒りの声が上がっていた。

シューマーは授賞式の翌日、インスタグラムのストーリーズで、キルスティンにタグ付けし「あなたの愛に感謝する。私も大好きよ。あれは演出されたもので、彼女も知ってた。クイーンをあんな風に侮辱しないわ」と、予め用意されたジョークで、お互い了承の上だったと説明していた。

(C)Kyusung Gong / A.M.P.A.S.

シークレットサービスが連絡

番組「The Howard Stern Show」でシューマーは、「あれは完全に演出だった」と改めて説明。冗談だと受け止めなかった視聴者から、「殺害の脅し」を受け取ったと明かした。

脅迫の件数が多く、深刻な内容が含まれていたため「シークレット・サービスが、私に連絡してきたほどだった」と語った。シークレット・サービスからの連絡に「あなたは、誤ったところに連絡しています。わたしはエイミーよ。(ロックを殴った)ウィル(スミス)ではないわ」と冗談で返したと明かした。さらに、ロサンゼルス警察からも連絡があったという。

授賞式では例年、司会者やプレゼンテーターが「客席いじり」をするのが、楽しみの一つとなっている。シューマーは、ジョークの対象となった人物が、不快に感じないかを気にかけていると述べ、判断の基準を語った。

「私はこれまでに何度も炎上している。誰かが悲しむ表情をカメラに映したくない」と話し、事前にウィリアムズ姉妹やウィル・スミス、ディカプリオらに連絡を取り、「ジョークに問題がないか」を確認したことを明かした。

シューマーは授賞式の冒頭、「ドント・ルック・アップ」で主役を演じたレオナルド・ディカプリオを「彼は、気候変動の戦いに熱心に取り組んできた。そして、ガールフレンドたちに、よりクリーンでグリーンな惑星を残した」とジョークを交えて紹介した。これも事前に了承済みだったと語っている。

クリス・ロックは「スマート」

シューマーは番組で、ウィル・スミスのクリス・ロックに対する「ビンタ騒動」についても言及。前代未聞の出来事に「本当に腹が立った」と語った。

授賞式後にSNSで、トラウマになったと発言したことで、「からかわれた」と述べつつ、「これは私たち全員が負ったトラウマだ」と反論した。

授賞式以来、騒動への言及を避けているクリス・ロックについて「彼は本当にスマートで、何も語っていない。プロであり、優しい人物だ」と語った。

平手打ちの直後、ステージに登場したシューマーは「スパイダーマンのコスチュームを脱いでいた。何かあった?ちょっと違う雰囲気が漂っているけど。おそらく、気のせいね」とジョークで場を取り繕うと、会場から笑いが起きた。

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