搭乗前に体重測定?米連邦航空局のガイダンスが話題に

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米国では、飛行機の搭乗手続きの際、体重の計測を求められるかもしれない。

Foxニュースによると、米国人の肥満率が上昇し、航空各社が安全な運行を確実にするために使用している乗客の体重に関するデータが古くなっているため、各社は、連邦航空局(FAA)のガイダンスに従って、データを更新しなければならないという。

FAAは2019年に発行した飛行機の重量や重心位置の算出に関するガイダンスで、基準を満たす方法の一つとして、乗客の体重を計測することを提示している。

ガイダンスでは、航空会社が体重を計測する際、対象者の選択は、無作為に抽出することとされ、乗客が調査への参加を拒否する権利が与えられなければならないとしている。また乗客のプライバシー保護に注意し、体重計の情報は、公衆から見えないようしなければならないと記している。

なおFAAの広報は、Fast Companyに「(ガイダンスは)ウェイト・アンド・バランス・プログラムが、現在の乗客の体重を正確に反映することの重要性を強調したもの」と回答。体重の計測は義務ではなく、あくまでもオプションの一つにすぎないと述べた。

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体重測定をする航空会社が出てくる可能性はあるものの、アメリカン航空は同サイトの取材に「今日と同様、アメリカン航空は、疾病対策センターと全国健康栄養調査のデータを使用して、乗客の標準重量を決定する」と、測定に頼らない意向を示した。