『ワンダーウーマン』スーパーヒーロー映画 オリジナル作品で歴代No1に

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『ワンダーウーマン』(Wonder Woman)の米国の興行収入が、4億413万ドル(約444.8億円)を突破した。米国におけるスーパーヒーロー映画の続編やシリーズを除くオリジナル作品の中で、2002年公開のサム・ライミ監督『スパイダーマン』の4億370万ドルを抜き、歴代No.1となった。
この記録は、コミックブック映画では、歴代第7位となっている。今年公開の作品としては、ディズニー実写版『美女と野獣』(Beauty and the Beast)の5億400万ドルに次ぐ成績となっている。
全世界の興行収入は、8月25日の日本での公開を前に、ついに8億ドル(880億円)を超えた。

北米で公開された作品の中では歴代23位(8月22日現在)。劇場公開の終了までに、5億ドルの興行成績が加算されると、2012年公開『ハンガー・ゲーム』(4億800万ドル)と、2016年公開『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(4億800万ドル)を超え、ついには2013年公開『アイアンマン3』(4億900万ドル)を抜く記録を達成することとなる。

女性監督として史上最高のオープニング記録

パティ・ジェンキンス監督(Patty Jenkins)、ガル・ガドット(Gal Gadot)、クリス・パイン(Chris Pine)主演の『ワンダーウーマン』は、6月2日に全米公開された。オープニング週末の興行収入は、1億50万ドル(約111億円)を記録し、女性監督の作品としては、史上最高のオープニング成績を記録している。

パティ・ジェンキンス監督と、主演のガル・ガドット

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公開前は、チェーン映画館のAlamo Drafthouseが、女性のみを対象とした試写会への批判が出たり、主演のガル・ガドットがイスラエル出身という理由で、(敵対国の関係にある)レバノンでの上映が禁止されるなど話題となっていた。

公開後は、映画批評家&口コミサイトのロッテントマト(Rotten Tomato)で、批評家、観客ともに93%が満足としており(6/5現在)、作品への満足度は非常に高い数字となっている。
observer.comは、作品のポジティブで希望に満ちたトーンや、ユーモアセンスなども、鑑賞した人に好評を得ているとしている。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が、公開2週目には、興行収入が69.1%も下がったことを引き合いに出し、『ワンダーウーマン』は12週間公開の間、最大で43.3%の下げ率にとどまっているという。

気になる今後は?

7月末には、早くも続編の製作が決定した。公開日は2019年12月13日と発表され、第1作目に続き、ガル・ガドットが主演を務める。パティ・ジェンキンス監督とは、現在交渉中とされており、決定した際は、ハリウッドの女性監督として、史上最高額のギャラを獲得するだろうと言われている。

また、製作元のワーナー・ブラザースは、今後オスカーの賞レースに、パティ・ジェンキンス監督と主演のガル・ガドットを押していくとも言われている。

11月17日米国公開の『ジャスティス・リーグ』(Justice League)では、早くもワンダーウーマンの姿をスクリーンで見ることができる。
同作は、ベン・フレック演じるバッドマンほかアクアマン、サイボーグ、フラッシュのスーパーヒーローたちが登場する。

日本公開はいよいよ8月25日より!

『ワンダーウーマン』

米国公開日:6月2日
監督:パティ・ジェンキンス
キャスト:ガル・ガドット、クリス・パイン
日本公式サイト

「ワンダーウーマン」女性監督作品の史上最高オープニング成績を記録