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携帯電話紛失の女性、盗んだのは黒人少年と誤って非難。NY市内ホテル

ソーホーのブティックホテルで26日、宿泊客の女性が、黒人の少年に携帯を盗まれたと騒ぎ、携帯を返すよう求めた。この出来事の後、女性は携帯電話をウーバーの中で落としていたことが判明した。少年の父親が、女性とのやり取りを撮影した動画をSNSに投稿し、大きな話題となっている。

動画では、女性がホテルの支配人に「私の携帯を盗んだ」と訴えた。「これは自分の携帯だ」と説明しようとする息子に「お前は彼女に何も説明する必要はない」と忠告する父親に対し、女性は「ケースを取りなさい。私のよ。返して」と親子を指差し、支配人に調べるよう急かした。また父親が「冗談だろう。iPhoneはこの世に一台しかないのか?」などと言い合う様子が映っている。女性が「証拠を見せなさい!」などと興奮した様子で叫び、撮影者に迫った後、床に跳ね飛ばされような姿が映っている。「触るな」という父親の声も入っている。

動画を撮影したのは少年の父親、キーヨン・ハロルド(Keyon Harrold)氏。ハロルド氏は、グラミー賞の受賞歴を持ち、スヌープ・ドッグやジェイ・Z、ビヨンセ、リアーナなどと共演したことがある。ロングアイランドシティ在住だが、創作活動のためにソーホーのホテル「アーロ」(Arlo)に滞在していた。

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ハロルド親子は、ブランチを取るためロビーに出た際、女性に出くわした。女性は、14歳の息子キーヨン・ハロルド・ジュニアさんが携帯を盗んだと繰り返し叫び、突進した挙句、息子のポケットを覗こうとしたという。ハロルド氏は、引っかき傷を負った。

ハロルド氏によると、女性は23日にチェックアウトしていた。なぜ26日にホテルに戻ってきたのかは明らかでない。

ハロルド氏は今回の出来事について「大きなショックを受けた」ニューヨークタイムズに語っている。「もしこれが黒人女性で、14歳の白人だったら、違うことになっていただろう」と人種偏見に基づく行為との考えを示した。

また「支配人は、息子を有罪だと思っていた。彼女がなぜ息子が携帯を持っていると思ったのか、尋ねることさえしなかった」とホテル側の対応にも疑問を呈した。

携帯はその後、ウーバーのドライバーが発見し、女性がホテルで受け取ったという。

女性からはハロルド親子への連絡はないという。ハロルド氏は、女性は「息子に謝罪する義務がある」が、期待していないとタイムズに述べた。「謝罪があれば、それは結構なことだが、このような事が起こらないことの方が、はるかに良い。これは、アメリカの日常生活で起きるべきではない話だが、これが現実だ」と語っている。

NBCニューヨークによると、ハロルド氏は、今回の出来事を警察に届け出たという。

アーロホテルは謝罪声明を発表した。「無実の宿泊客への暴行や偏見、根拠のない通報に対して、非常に残念に思っている」と語った。警察に通報したほか、警備員が暴力を防止するために介入したことを認めつつ「事態を収めることができた可能性がある」と対応を振り返った。今回の出来事は「許されない」と述べ、ハロルド氏と息子に謝罪を述べた。

今年5月、セントラルパークで犬を散歩していた白人女性が、黒人男性にリードをつけるよう注意された際、「アフリカ系アメリカ人に脅されている」と虚偽の通報をする出来事があった。
白人女性の特権を利用した”カレン“が、黒人男性の命を危険にさらしたとSNSでは批判が殺到している。マンハッタン地区検事は、虚偽通報を行ったとして女性を起訴している

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