パレスチナのスカーフ被った親子にホットコーヒー投げつけ、ヘイトクライムで女を逮捕

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ニューヨークで21日、インド系の親子にホットコーヒーを投げつけ、イスラム差別的な言葉を浴びせた女が、ヘイトクライム(憎悪犯罪)の容疑で逮捕された。

事件があったのは7日午後12時半ごろ、ブルックリンのフォートグリーンにあるエドモンド公園内。アシシュ・プラシャール(40)さんと生後18カ月の子供が被害にあった。

作家で活動家のプラシャールさんの説明によると、女は自分はユダヤ系アメリカ人と名乗り、「テロリスト」や「ハマスの一味」などと叫びながら2人の方に向かってきたという。さらに「お前らの居場所はない」「ここから出てけ」「お前の子供もオーブンで焼かれればいい」などと差別的言動を続け、持っていた携帯電話とホットコーヒーを投げつけた。コーヒーはプラシャールさんの顔にあたったが、子供は背後にいたため、けがなどはなかった。

 

プラシャールさんは、パレスチナへの連帯やガザ地区への攻撃に抗議の意思を示すため、パレスチナの伝統的なスカーフ「クーフィーヤ」を着用していた。NBCニューヨークの取材に対し、スカーフは10年前にヨルダン川西岸に住むキリスト教徒のパレスチナ人から贈られたものだと明かした。

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現在感じている状況を「ポスト9/11の再来」と説明。「すべてのブラウン色の肌の人がターゲットになっているようだ。大統領と機関によって、非人間的な扱いを受けている」と批判した。

逮捕まで2週間以上がかかった。警察の対応が遅かったことにも不満を示し、「親は子供を公園に連れて行くことに不安を感じるべきではない」と語っている。

逮捕されたのは、ブルックリン在住のハダサ・ボザカラヴァニ(48)。その後、暴行やヘイトクライム、無謀な危険行為など9つの罪で起訴された。無罪を主張している。

ニューヨーク市では、ハマス・イスラエル紛争が勃発した後、イスラム教徒とユダヤ教徒に対するヘイトクライムが急増している。

ニューヨーク市警察の発表によると、先月のヘイトクライム全体の発生件数は、前年同月比で124%増加した。このうち、ユダヤ教徒に対する犯罪は69件で214%増加(昨年同時期は22件)、イスラム教徒への犯罪は8件(昨年は0件)報告されている。