シュワルツェネッガーの大統領選出馬を認めるべき、米紙が主張

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米紙USA Todayは6日、俳優で元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーに2024年米大統領選への出馬を呼びかける論説を掲載した

ベンチュラ・カウンティ・スターのコラムニスト、ジョー・マシューズ氏は、合衆国憲法には大統領就任の条件の一つとして、出生時に米国市民であることを明記しており(憲法第2条)、本来ではオーストリア生まれのシュワルツェネッガーにはその資格がないとする一方、トランプ前大統領の出馬資格を巡る議論で、「米国の憲法と大統領資格に関する条項への信心は変化した」と主張。現在は「憲法に何と書かれていようと、有権者が大統領にしたい人物を選ぶ権利があるという、新たなコンセンサスが生まれようとしている」と述べ、シュワルツェネッガーは「大統領選に立候補すべき」と呼びかけた。

トランプ氏の大統領就任資格については、憲法上の解釈が議論の的となっている。

コロラド州の最高裁判所は昨年12月、トランプ氏が2021年の議事堂襲撃事件をめぐって「反乱」に関与したと認定。修正憲法第14条3項に基づき、大統領職に就く資格を失い、予備選の投票用紙に名前を記載することはできないと判決を下した

トランプ氏は、コロラド州の判決を不服として上訴。最高裁で2月に審理が行われる。

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先のマシュー氏は、最高裁でトランプ氏の出馬資格が認められるのであれば、本来資格のないシュワルツェネッガーも出馬が認められるべきだと主張している。

同氏は、シュワルツェネッガーは過去に大統領選出馬への意欲を示しており、教育や健康、インフラの再建に関する未来のビジョンを有していると説明。年齢(現在76歳)もバイデン氏やトランプ氏より若いと述べた。現在出演中のNetflixのコメディになぞらえ、「FUBAR(混乱、無秩序に陥った)」の国を救ってくれる「外国生まれの候補者を受け入れる時」と締め括った。

これに対し、Yahoo!のコメント欄では「憲法をドブに捨てた」「なんと馬鹿げた考え、憲法を改正してから議論すべき」「共和党から出馬しても予備選でトランプに勝てないだろう」「リベラルが憲法を廃止し、無法地帯を作り出そうとしている証拠」「この国に破綻したビジネスマンや俳優の大統領はもう必要ない。われわれに必要なのは教育を受けた政治家。・・・バイデンは年老いているが私は彼に投票する」などの意見が投稿されている。