トランプ氏 G7に自身の施設使用を撤回。「報酬条項」に不満

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トランプ大統領は19日に連投したツイートで、来年6月のG7の開催場所にトランプオーガニゼーションが所有するリゾート施設「トランプ・ナショナル・ドラール・マイアミ」を使用する考えを撤回した。

トランプ氏は「われわれの国に大変良いことを行おうと考えていた」「利益なし、または法的に許可されるならアメリカの費用負担なしで、喜んでやるつもりだった」と述べつつ、「いつものとおり、敵対的なメディアと民主党の協力者たちが異常に反応した」と理由を説明。

「メディアと民主党の狂ったような不条理な敵意によって、トランプ・ナショナル・ドラールを2020年G7の開催地に検討することをしない」と発表した。

ドラールの使用に関しては、17日の発表以来、民主党議員を中心に憲法が規定する報酬条項に違反するとの批判が相次いでいた。

合衆国憲法第1章の第9条にある報酬条項では、議会の同意なしに、官職にある者が外国政府からの贈与や支払い、称号を受け取ることを禁じている。

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トランプ氏は21日の閣僚会議における記者会見でも、「民主党が発狂した。無料でもやろうと思っていたのに」と不満を語った。

トランプ氏は「彼らは販促になるじゃないかと言うが、誰が気にするか」と反発。「私は人類史上、誰よりもプロモーションをした人物だと思う。….私はプロモーションを必要としていない」と語った。

また、自身はトランプオーガニゼーションのビジネス運営に携わっていないと述べつつ、「オバマは本の契約をした。これはビジネスをしているってことじゃないのか。大統領の任期中にこの件について話合わなかったと確信しているが」と冗談めかした。加えて、オバマ氏とネットフリックスの契約について、「いつから話し合っていたんだ?」と疑問を語った。さらに「ジョージ・ワシントンは2つの机を持っていたというぞ。彼は大統領の机とビジネスの机があった。」と初代大統領に言及。続けて「人々がこのいんちきな報酬条項を支持しているとは思わない」と述べた。