トランプ節炸裂、結婚スピーチでバイデン氏に文句

マール・ア・ラーゴの新アトラクション?

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フロリダ州の自身のリゾート施設「マール・ア・ラーゴ」で開催された知人の結婚式でスピーチを依頼されたトランプ前大統領が、祝福の言葉そっちのけで、バイデン政権批判や選挙不正話を繰り広げ、話題になった。

TMZが入手した動画で、タキシード姿でバンドの前に立ったトランプ氏は「ちょうどニュースを見て、消してきたところだ」と切り出し、「国境や、中国や、イランの問題を伝えていた。イランに対する今の政策を、どう思う?」と参列者に語りかけた。

続いて「取引の用意はできていて、どんなことでも可能だった。なのに彼(バイデン氏)は制裁解除に乗り出し、”交渉したい”と言う」と核合意復帰について、イラン側との対話姿勢を示すバイデン氏に不満を示した。

さらに「中国も同じだ。彼らはわれわれをこんな風に扱ったことはない、そうだろう」と述べた後、話題は、メキシコ国境に押し寄せる移民の問題に移動。「ここ最近何が起きているか見たか?ひどい。国境の状況は良くない。過去最悪だ」と述べた上で、テキサス州の移民拘束施設について「移民の子供たちは不衛生な環境に押し込められている。こんな状況は過去誰も見たことがない。そして空から撮られた何百もの映像には、何千何万もの人々が南米からやってくるのが映っている。何てことだ」と語った。

「彼らからすればこれは人道危機だが、これはアメリカを破滅させるだろう。率直に言って、アメリカには手に負えない。莫大な資金が必要だからだ。学校や病院全てに影響が出る」と話した。なおトランプ氏は在任中、不法移民の子供を親から引き離す政策が非人道的だとして、国内外から厳しい非難を浴びた。

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政権批判をひと通り繰り広げた後、おもむろに「こんな荒れた状況だ。とにかく私のことが恋しくないか?」と発言。参列者からは歓声と拍手が上がった。

歓声が収まると、トランプ氏は話を選挙に移し「7500万人が私に投票した。こんなに票を集めた人物はいない。”6600万票が目標”と言われていた」と自慢。続けて「しかし、夜の10時30分に突然ご存知のとおりのことが起きた。私は”どういうことだ?なぜこんな早く終わらせる?”と言ったんだ」と話した。昨年の大統領選では、選挙日の夜に接戦州で集計が止められ、この間に不正が行われた主張する陰謀説が広がった。

その後、トランプ氏は結婚スピーチであることを思い出したかのように「色々あるが、この式に出席できて光栄だ。マール・ア・ラーゴに迎えられることが。君達は素晴らしいカップルだ…お楽しみ下さい」と本題に触れ、スピーチを締めくくった。