トランプ氏のSNSアプリ「TRUTH Social」で”トゥルース”してみてわかったコト

SNSアプリ「TRUTH Social」をダウンロードしてみること約2ヶ月。前回、承認を得るまでに20万人待ちだと報告したが、スマホ画面にアイコンがあることもすっかり忘れた頃になって、ようやく承認の知らせが届いた。

TRUTH Socialは、議事堂襲撃事件をきっかけに大手SNS企業からアカウントをバンされたトランプ前大統領が、ビッグテックに対抗しようと設立した新興メディア企業「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)」がリリースしたプラットフォーム。トランプ氏は設立にあたり、声明で「われわれは、君たちが大好きなアメリカの大統領が黙らせれているのに、タリバンがツイッターで大きな存在感を示すような世界に生きている」と述べ、「ビッグテックの横暴に立ち向かう」と豪語していた。

2ヶ月前に満を辞してのリリースとなったわけだが、サインアップをしたものの、中には150万人待ちとされたユーザーもおり、待てど暮らせど承認が出ないことに不満の声が上がっていた。

保守派アカウントをプッシュ

承認後、指示に従って登録作業を進めると、おすすめのアカウントが案内される。ツイッターにも同様のプロセスがあったと思うが、TRUTHではトランプ氏、FOXニュース、ニューズマックスといった保守派のアカウントがプッシュされる。

ツイッターと同じ

アプリでは、ツイートすることを「トゥルース」すると呼ぶが、基本的な使い方はツイッターと同じようだ。1トゥルースあたり、500文字まで投稿可能。ビデオや画像も投稿できる。リトゥルースしたり、他のアカウントの投稿にコメントをトゥルースすることもできる。

まずはご挨拶を〜初トゥルース*゚Д゚)ドキドキ

初フォロワーは…

使用開始からまもなくフォローされたのは「Deeo State Media Watch」というアカウントだった。投稿内容には「新世界秩序とグローバリストの乗っ取りは、グローバリストが情報管理をめぐる戦いに勝った場合に・・・」などなど、呪文のような言葉が並んでいる。

日本語は未対応

日本語は入力できない。ローマ字もテンキー入力もうまくいかない。

トランプ氏の投稿内容は?

トランプ氏のアカウントをみると、すでに100万人を超えるフォロワーがいるが、肝心の本人がトゥルースしたのはたったの一回。リリース時に「準備完了!君たちの大好きな大統領とまもなく会おう!」と言ったきり、一向に投稿する気配もない。一方、メラニア夫人を覗いてみると、10トゥルースほど投稿しているが、このうち4回は「トランプNFTコレクション」の紹介といった、商売目的のアカのようだ。

トランプ氏の息子ジュニア氏やエリック氏は盛んにミームを投稿するなど、積極的に活用している。メディアでは、先述のFOXニュースとニューズマックスに加え、ブライトバート、エポックタイムズといったアカウントが人気のようだ。

使わないんか〜い(~_~;)

今後は?

一部報道によると、トランプ氏は、アプリの展開が遅いことに腹を立てているといい、トランプ陣営の元上級顧問、ジェイソン・ミラー氏が昨年立ち上げた競合アプリのGettrに参加する意向も示しているともいう。利用者にはトランプファンが多いだろうから、最大の目玉を失えば、人気が失速するのは避けられないだろう。

ワシントンポスト紙によると、ダウンロード数は、ローンチから数日間は20万回ほどだったが、ここ最近は1日あたり1万回を下回っているという。4月上旬の段階で、インストール数は120万ほどと推定されている。

トランプ・メディアは、昨年9月にIPOを果たした特別買収目的会社(SPAC)「デジタル・ワールド・アクイジション(DWAC)」と合併する計画を発表している。ニューヨークタイムズによると、DWACは3億ドル近くの資金を調達しているが、両社が9月8日までに合併を完了または、期限延長で合意できない場合、トランプ氏の企業は資金難に直面すると伝えている。同紙はまた、合併支援のために10億ドルを出資した投資家らは、9月20日までに合併が完了しなければ、資金を引き上げることが可能だとも説明している。

さらに、証券取引委員会が、IPO前に両社間で不正なコミュニケーションがなかったか、調査をすすめていると報じられている。関係者らが大量のメールやテキストメッセージの提出を求められたともいい、一部で合併が承認されないとの憶測も浮上している。投資家の熱意も弱まっており、3月4日に最高値の97.54ドルをマークしたが、4月22日の終値は半分以下の41ドルまで低下している。

アプリのダウンロードランキングも低下を続けていると報じられており、打倒ツイッターの道のりは険しそうだ。