ハンガリーはロシアと国境接してる!?トランプ氏が迷言

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29日、アイオワ州のスー・シティで選挙演説を行ったトランプ前大統領は、バイデン政権の政策を「なんて馬鹿なんだ」と批判しながら、ハンガリーがロシアと国境を接していると支持者らに誤って告げる場面があった。

演説開始から約20分頃、自分ならば世界の紛争の発展を阻止することができると話をはじめ、「あなたがたの大統領として、私は強さを持って平和を取り戻し、もちろん、第三次世界大戦を阻止する。われわれは第三次世界大戦に非常に近づいている」と警告。「私はすべてのプレイヤーを知っている」と続け、「オルバン・ビクトルという非常に強力なプレイヤーがいることを知っているか。彼はハンガリーの首相だ。ハンガリーはウクライナとロシア両方に面している」と語った。そのオルバン首相が数週間前に自分を大統領に据えるべきだとインタビューで話していると自慢した。

ハンガリーはウクライナの西端と国境を接しているが、ロシアやその領土とは国境を共有していない。

この発言に、X(旧ツイッター)のあるユーザーは「マジか????違うと思うぞ、ドナルド」とツッコミ。そのほかにも「トランプワールドでは、なんでも可能だ」「妻 2 人がこの地域出身であることを考えると、中央ヨーロッパの地理の知識に欠けているのは興味深い」「ドナルド・トランプは国境だって変えることができる。ただそれを思うだけで」など、さまざまなコメントが寄せられた。

トランプ氏は地理や歴史にやや疎いようだ。トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めたジョン・ボルトン氏は著書の中で、2018年にフィンランドのヘルシンキで行われた米露首脳会談を前に、トランプ氏がジョン・ケリー大統領主席補佐官にフィンランドがロシアの一部か「一種の衛星国」なのかと尋ねたと明かしている。

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