「誇り高き反体制者」「アルカポネ」「ハンニバル」保守派会合でトランプワールド全開

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先日、ロシアの刑務所で死亡した反体制派の指導者ナワリヌイ氏を自分と重ね、一部で非難を浴びたトランプ前大統領。24日に出席した保守政治活動協議会の演説でも、自らを反体制派だと称し、11月の選挙は「新たな開放の日」になるだろうと主張した。

トランプ氏は、バイデン政権が政敵に対して政府や司法を「武器化」しているといったかねてからの主張を展開しつつ、自分への投票は「圧政から逃れるパスポート」であり、「ジョー・バイデンと彼のギャングによる地獄への特急列車から逃げる唯一の方法だ」と主張。「ジョー・バイデンは事実、民主主義に対する脅威だ。私は本日、過去の、願わくば将来の大統領としてだけでなく、誇り高き反体制者として君たちの前に立っている。私は反体制派なのだ」と語った。

続けて「私はアル・カポネよりも起訴されているのだ」と声のボリュームを上げ、「私は何もしていないのに、暴力集団から4度も訴追されている」と語った。

反体制派を自称するトランプ氏は現在、肉体関係を持ったとされるポルノ女優に支払った口止め料に関する事件と、政府の機密文書を持ち帰って返そうとしなかった事件、議事堂撃事件への関与をめぐる2つの事件で起訴されている。

トランプ氏はカポネのくだりをお気に入りで、ここ最近の選挙集会で繰り返し使っている。禁酒法時代に悪名を轟かせた最恐ギャングと比較することで、自分に対する訴追の不当性を強調する狙いだが、ある専門家はカポネは6回起訴されており、トランプ氏の主張は間違いだと指摘している。

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トランプ氏はさらに、大統領選は「勤勉なアメリカ人にとって11月5日は新たな”解放日”になる」とも主張。一方で「嘘つき、詐欺師、政府を乗っ取った嘘つきや不正者、検閲者、なりすました者にとっては、”審判の日”だ」と述べると、会場からスタンディングオベーションが起きた。

移民の流入の問題にも言及した。「我々に新たなカテゴリーの犯罪がある、移民犯罪だ。それは暴力犯罪や犯罪よりもさらに残酷なものだ」と不法移民による重犯罪が増加しているとの考えを示唆しつつ、「彼らは刑務所や拘置所からやってきている。精神病施設や精神病院からもやって来ている。同じじゃないぞ、精神病施設を強化したようなところからだ」と説明。「いいか。羊たちの沈黙だ。知ってるか。ハンニバル・レクターだ」と声を荒げた。

1時間半におよんだ演説では、バイデン政権のままでは「第三次世界大戦に敗北する」と述べたほか、破壊と消滅に立ちはだかるのは自分だけであると主張するなど、救世主のように自らを語った。