トランプ氏 ナワリヌイ氏の死に初めて言及も・・・

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ロシアの反体制派のリーダー、アレクセイ・ナワリヌイ氏の死をめぐって、各国の指導者らがプーチン大統領を非難するなか、山積する法的トラブルに直面するトランプ氏は、批判の矛先を国内に向けている。

同氏の死にこれまで沈黙していたトランプ氏は19日、Truth Socialのアカウントを更新し、「アレクセイ・ナワリヌイ氏の突然の死によって、我が国で何が起きているのかをますます認識するようになった」と投稿。「ゆっくりだが、着実な進展であり、インチキで急進左派の政治家、検察官、それに判事らがわれわれを破壊の道へと導いている。国境解放、不正選挙、極めて不当な判決がアメリカを破壊しているのだ。われわれは衰退の国家だ、衰退国家!」と主張し、「MAGA2024」と選挙スローガンを加えた。

ロシア北部のヤマロ・ネネツ自治区にある特別刑務所に収監されていたナワリヌイ氏の死亡が報じられたのは16日。インターファクス通信によると、ロシア連邦刑務所サービスは当初、散歩中に気分が悪くなり、意識を失ったとし、必要な蘇生措置をすべて施したが死亡したと発表した。

現地に向かった母親のリュドミラさんと弁護士は「突然死症候群」と聞かされた上に、まだ遺体を確認できていないという。Skyニュースによると、死因は不明だと告げられるなど説明が二転三転している。一方、妻ユリアさんは、夫の死は毒殺によるものだと主張。2020年の暗殺未遂で使用された神経剤ノビチョクの痕跡が消えるための時間稼ぎをしていると非難した。

トランプ氏の投稿は、大統領選の対抗馬からの批判に対するアンサーだろうか。

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ニッキー・ヘイリー氏は同日朝のFOXニュースの番組で「プーチンのことになると彼がどれほど足がすくんでいるのか、私には驚きだ。彼はナワリヌイ氏の死について何も言っていない。プーチンは彼を殺害したのだ」と指摘。さらに、ここに来て機運の高まりを見せているロシアの凍結資産を没収して、ウクライナの再建に活用する議論について「まだ何も発言していない」と述べ、「なぜこれらの資産を押収されたくないのか?」と疑問を呈した。「彼がすることといえば、深夜にわめいて自分の裁判について話すことだけだ」と批判を続けた。