1,450万円でジュリアーニ氏とディナーが楽しめる!?トランプ氏が企画

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相次ぐ訴訟で資金難に陥ったルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長に、トランプ氏が資金調達イベントを企画した。

ニューヨークタイムズの記者がシェアした内容によると、イベントは「アメリカの市長、ジュリアーニ氏を応援する一晩」と銘打ち、9月7日にニュージャージー州にあるトランプ氏のゴルフクラブで開催する。参加費は1人10万ドル(約1,450万円)と高額で、ジュリアーニ氏とトランプ氏を交えたラウンドテーブルミーティングとジュリアーニ氏とのディナーの2部構成となっている。

2020年大統領選挙後にトランプ弁護団を率いて投票不正説を声高に唱えたジュリアーニ氏は、結果として数々の名誉毀損訴訟を抱えるはめに陥った。今月14日にはジョージア州フルトン郡の大陪審によって、トランプ氏と共に起訴された。

トランプ氏の弁護士としての活動費用は、1日あたり2万ドルを要求したものの、旅費以外に支払われていない。トランプ氏は政治活動委員会に集まった資金から、自分を含む複数の人物の訴訟費用として2,100万ドルを拠出しているが、ジュリアーニ氏の代わりに負担したのは、これまでのところ34万ドルに過ぎないと伝えられている。

ジュリアーニ氏はニューヨーク州と首都ワシントンで弁護士資格を停止され、収入も先細りの状態となっている。

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NYタイムズが関係者の話として伝えたところでは、ジュリアーニ氏の現在の年収はWABCのラジオ番組の40万ドルと、ポッドキャストやライブストリーミングから得られるいくばくかのお金で、借金をカバーするには程遠いという。先月は、マンハッタンのアッパーイーストの自宅を650万ドルで売りに出している。

なおジョージア州のケースでは、保釈金は10万ドルに設定された。

トランプ氏が法的費用を負担しないことをめぐっては、不満の声が上がっている。

当時ジュリアーニ氏とともにトランプ氏の弁護士を務め、ジョージア州で共同被告となったジェナ・エリス氏は18日、X(旧ツイッター)に、トランプ氏が法的費用を負担しないことを知らされたと明かした上で、「彼が候補者になったら状況は変わるだろうか? では、なぜ今ではないのでしょうか?」と投稿。「なぜMAGA,Incは、みんなの弁護に資金を提供しないのか」と疑問を呈した。

元弁護士らが警鐘

5月にトランプ氏の弁護を離れたティム・パルラトーレ氏は、資金を提供しないことはトランプ氏にとって不利に働くと可能性を指摘した。The Hillの取材に「司法省の標準的な戦術は、被告と証人の金を絞り上げて枯渇させることだ」と述べた上で、人生の蓄えを吸い上げらると「はるかに言いなりになりやすく、流出を止めるならどんな罪でも認めようとする」と加えた。

2018年にトランプ氏と袂を分かった元弁護士のマイケル・コーエン氏は、CNNのインタビューに「はっきり言いたいが、お金のことになると彼は本当に馬鹿で、まだ学んでいない」と指摘。「あんなふうに裏切りたくない3種類の人がいる。弁護士、医師、整備士だ」と述べ、「悪化するだけで、歯止めがきかなくなる」と語った。

ジュリアーニ氏 ジョージア州へ出発

23日朝、ジュリアーニ氏はジョージア州フルトン郡の検察当局に出頭するためにマンハッタンの自宅を後にした。

記者らに「無罪を主張する」と宣言。マグショットを撮られることについて「それもよかろう。20世紀最悪の犯罪者たちを牢屋に送った男のマグショットだ。私のマグショットを撮ることで、彼らは自らを貶めることになる」と強気な姿勢を崩さなかった。