起訴の可能性巡りトランプ氏とデサンティス氏の対立が激化

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逮捕・起訴の可能性が取り沙汰されるトランプ前大統領が、大統領選で共和党最大のライバルになると目されるフロリダ州のロン・デサンティス知事に対して、未成年に対する不適切行為の疑惑を持ち出すなど、中傷する攻撃をしかけ話題になった。

事の発端は20日、デサンティス氏のトランプ氏逮捕の可能性に関する発言。「私が言えるのは、検察が管轄区で毎日起きている事件をないがしろにして、何年も昔のことを掘り起こすのは、検察が政治的議論を追ってばかりいるという良い例だ」と、マンハッタンの検察を批判する一方、「ポルノ女優に口止め料を払ったかどうかは知らないが」、「このようなサーカスに巻き込まれることには興味がない」と述べるなど、やや見下した態度を示した。デサンティス氏がこの問題に言及するのは初めて。

デサンティス氏の反応を待っていたトランプ氏の支持基盤からは、非難の声が相次いだ。

スティーブ・バノン氏はポッドキャストの番組で「イタチごっこのようなやり方」と批判し、「ポルノスターについては話さなくて良い、聞く必要もない」と一蹴。週末にデサンティス氏の沈黙を暗に批判していたトランプ氏の長男ジュニア氏は「強い反応を期待していたが、腰抜けの答えだった。ほとんどのRINO共和党員よりも弱腰だ。ネバートランプ共和党議員よりも弱い反応だ」と強調した。

一方のトランプ氏も反撃。トゥルースソーシャルの投稿で「ロン・デサンクティモニアスは」とデサンティス氏を最近定着しつつある自分流のあだ名(苗字をsamctimonious「聖人ぶった」「偽善的」を意味する語とかけた)で呼び、「将来歳を取って賢くなりもっと有名になったとき、濡れ衣やフェイクストーリーとは何かを知る事になる」と述べつつ、「彼が不当で違法にクラスメートの“未成年”の女性(または男性かも!)から攻撃された時に悟るだろう」と疑惑を持ち出した。さらに、デサンティス氏がかつてジョージア州の高校で教師をしていた頃、未成年の少女に不適切な行為があったことを示唆する画像を加えた。

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この日、二人のやりとりを番組で取り上げたFOXニュースのマーサ・マッカラム氏は「なんてことだ」と驚きの声を上げ、「そう、デサンティス知事の教師時代の写真、ありましたね。少しだけ教師をしていた頃があって。生徒たちと羽目を外したと言って、トランプ氏が攻撃した写真ですね」と思い出したように語った。トランプ氏は先月にも、同じ内容の記事と写真をシェアし、デサンティス氏がかつてパーティー三昧の日々を送り女子高生らに酒を飲ませていたと攻撃していた。デサンティス氏はこれを「雑音」と一蹴し、取り合っていなかった。

もう一人のキャスター、ブレット・ベイアー氏は、両者の対立が一気に高まる状況に「本当にシュールだ」とコメント。「そうした中でも、前面に出てくるかもしれない他の事件もある。ジョージア州のケース(前回の大統領選挙結果をめぐり州に圧力をかけた件)でも、大陪審が審理をしている。機密文書持ち出しの捜査担当に任命された特別検察官は、議会襲撃事件に関しても調べている。様々なことが同時に起きている」と加えた。