トランプ氏、メラニア夫人が4年間ファッション誌の表紙を飾らなかったと不平

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トランプ氏は25日ツイッターで、メラニア夫人がこの4年間、一度もファッション誌の表紙を飾らなかったという右派メディアの記事を引用し、「(メラニア)は史上最高だ。フェイクニュース!」と投稿した。

ブライトバートは「ファッション雑誌におけるエリート主義のスノッブ」と題した記事で、メラニア夫人について取り上げない大手ファッション誌を非難しつつ、フロリダ州の別荘マールアラーゴに向かうメラニア夫人のスタイリングを紹介した

ミシェル夫人は12誌に登場

デイリーメールによると、ミシェル前大統領夫人は、オバマ氏の在任中、12誌の表紙を飾った。これには米ヴォーグ誌の表紙が3回含まれる。メラニア夫人が取り上げられることはないことから、トランプ支持者は、リベラルメディアの偏向だと非難している。

共和党支持者の俳優ジェームズ・ウッズ(James Woods)氏は2月、メラニア夫人を起用しないのは「リベラル派のメインストリームメディアの恥ずべき偏見」の証拠だと主張した。

なお元ファッションモデルのメラニア夫人は、トランプ氏と結婚した際、2005年2月号の米ヴォーグ誌の表紙を飾っている。

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ヴォーグの表紙を意識していた?

NBCニュースは今年2月、「セプテンバーイシュー」の表紙をビヨンセが飾ると知ったメラニア夫人が、側近に対し、アナ・ウィンター編集長への不満を述べる音声を公開した

2018年9月号では、ビヨンセがゲストエディターを務め、タイラー・ミッチェル(Tyler Mitchell)氏が黒人フォトグラファーとして初めて、米ヴォーグの表紙を撮影したことが話題となった。

メラニア夫人は同年7月、友人でホワイトハウスの上級顧問を務めるステファニー・ウィンストン・ウォルコフ(Stephanie Winston Wolkoff)氏との会話の中で「アナは9月のカバーを、完全に、完全に、完全に、全部ビヨンセに与えた」と不満を示していた。

NBCニュースによると、6時間に及ぶ録音テープの中で、メラニア夫人は、メディアを「バカだ」、民主党員は「嫌なヤツら」と呼んだり、長女のイバンカ氏を「箱入り娘」と揶揄したりしたという。一方でトランプ氏を「今までで最も人気のある共和党の大統領」と称賛していた。

会話を録音したウォルコフ氏は今年9月、暴露本「メラニアと私」を出版。メラニア夫人は、名指しを避けつつ声明で「無断で通話を録音し、発言の文脈を無視して公開した。根拠のない噂話で本を出版し、私の人格を歪曲しようとしている」と反論している

米司法省は、ウォルコフ氏は2017年に顧問として就任する際、「無報酬奉仕契約」に署名しており、本の出版は、機密保持契約に違反するとしてウォルコフ氏を提訴した。売上を信託に移すことと、訴訟費用の全額負担を求めている。