トランプ大統領 人員削減のバズフィード、ハフポストらを揶揄

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トランプ大統領は週末、「偏向フェイクメディア報道」や「悪のジャーナリズム」などメディア非難のツイートを立て続けに投稿した。

トランプ大統領の元顧問、ロジャー・ストーン(Roger Stone)氏が25日、ロシア疑惑操作の司法妨害や偽証など7件の罪で逮捕された。
トランプ大統領は「我が国史上最大の魔女狩りだ!共謀などない!」と述べ、逮捕時の様子を独占で報じたCNNに対して、誰が知らせたのかと苦言を呈した。

CBSニュースに対しても「ヒラリーとの共謀を図った偏向フェイクメディア報道」と述べ、「ロジャー・ストーンとは、選挙間近の際、一緒に働いていなかった。」と反論した。

先週1,000人以上の報道関係者の解雇を発表した米バズフィード(BuzzFeed)や米ハフポスト(HuffPost)にも言及。
「バズフィードとハフポストは、ばっさり人員削減だ!」とNYポストの見出しを引き合いに出し、「フェイクニュースと悪のジャーナリズムは、大きく低迷している。残念なことだが、他社も追随するだろう。国民は真実を求めている。」とツイートした。

バズフィードは23日、ジョナ・ペレッティ最高経営責任者は、社内メールで社員の15%にあたる220人の解雇を発表

ベライゾン(Verizon)も、傘下のハフポストとYahoo、AOLを含むメディア部門のリストラを発表した。NYポストによると、ベライゾンはメディア部門の7%にあたる約1,000人を人員削減する。

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25日、ハフポスト記者のブライアン・メイジャーズ(Bryan Maygers)は、オピニオン部門が廃止されたことをツイッターで伝えた。

USAトゥデイ(USA Today)などを傘下に持つ米国最大の複合メディア企業ガネット(Gannett)社も解雇を発表している。

ワーナーメディアも25日、デジタル投資部門のワーナーメディア・インベストメント(WarnerMedia Investments)の閉鎖を発表した。

デジタルメディアの広告収入は、Googleとfacebookに圧迫されており、英ガーディアンによると、世界全体の広告費の50%以上は2社で占められると予測される。

メディアからは非難の声も

バズフィードのベン・スミス(Ben Smith)編集長は、トランプ大統領のツイッターを引用し、多くのアメリカ人が職を失ったことを嘲るような内容に、不快感を表明した。

ハフポストのリディア・ポールグリーン(Lydia Polgreen)編集長も、先週だけで1,000人の報道関係者が職を失ったと述べ、「家賃の支払いや養う家族、学生ローンがある普通の人々だ。この残虐な仕打ちは値しない。」と非難を述べた。

THE HILLによると、解雇を発表された記者らに対し、反ユダヤ主義などの脅迫状がソーシャルメディア上で送付されており、現在ツイッター社が対応に当たっている。

トランプ大統領は、先日MAGAハットをかぶった高校生と先住民が対立する姿を報じたメディアについても、偏向報道だと批判するツイートを投稿した。