「史上最大の魔女狩り」捜査進展にトランプ氏が怒りの投稿

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トランプ前大統領は、自身に対する捜査に関して、マンハッタン地検が大陪審を招集したことが報じられた後、今月新たに開設した自身のプラットフォームに怒りの長文を投稿。「アメリカ史上最大の魔女狩りの続き」と非難した。

トランプ氏は「歴史上、私が耐えなければならなかったものを経験した大統領などいない」と主張。「何よりも、私は、税金から規制、軍隊、退役軍人、宇宙軍、国境、偉大なるワクチンの早期開発、修正第2条の保護まで、国に対するすばらしい仕事をなしたのだ」と述べ「これは純粋に政治的なものだ。大統領選挙で私を支持した7,500万人の有権者に対する侮辱だ。ひどく党派的な民主党の検察官によって動かされている」と批判した。

ワシントンポスト紙は25日、マンハッタン地区検事局が、トランプ氏、トランプ氏の企業またはその幹部の起訴・不起訴を決定するために「特別な大陪審」を招集したと伝えた。陪審員は週3日、6カ月間にわたって審理を行う予定で、ニューヨーク州の一般的な設置期間よりも長いという。同紙は、2年間を超える捜査が進展し、サイラス・ヴァンス・ジュニア検事が犯罪の証拠があることを確信したことを示していると指摘している。

バンス検事の捜査は広範囲で、トランプ・オーガニゼーションの特定の資産の価格が、銀行や保険会社を欺くような方法で操作されなかったか、また、不当な資産評価を通じて税制上の優遇措置を受けていなかったかなどについて調べを進めている。さらに捜査は、アレン・ワイセルバーグ最高財務責任者を含む幹部が受け取った、本来の給与に加えて支払われた手当てにまで及んでいると伝えられている。

マンハッタン地検の元検事補、アリ・メルバー氏はMSNBCの番組で、「マンハッタン地検では、追加の大陪審と呼んでいるものだ」と述べた上で、事件が複雑で、検察は、大陪審の任期中のある時点で、起訴の可能性を提示したいと考えていることを意味していると説明。

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ロバート・モラー特別検察官のロシア捜査チームの一員だった、アンドリュー・ワイズマン氏は、今回の大陪審の招集は「起訴の前提条件」で「週に3日間審理するという事実は、普通ではなく、意図するものの深刻さを示している」と話した。