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NYバーナード女子大生刺殺事件、14歳少年を起訴

ニューヨーク市警察のダーモット・シエイ(Dermot Shea)警察委員長とマンハッタン地区のサイラス・ヴァンス(Cyrus Vance)検事長は15日、バーナード大学に通っていたテッサ・メジャーズ(Tessa Majors)さん(18)を殺害した容疑で、14歳の少年を起訴したと発表した。

メジャーズさんは昨年12月11日夜、学校近くのモーニングサイドパーク(Morningside Park)で3人の少年に襲われた際、刃物で刺され死亡した。

起訴されたのは、ラシャウン・ウィーバー(Rashaun Weaver)被告。14日午後10時半ごろ、イーストハーレムのタフトハウス(Taft Houses)のロビーで母親や親族といるところを警察官に拘束された。

ウィーバー被告は、2件の第2級殺人および4件の強盗の訴因で起訴された。検事長は、1件は故意の殺人で、もう1件は強盗の際に犯した重罪謀殺と発表した。ウィーバー被告は未成年だが、ニューヨーク州の法律により、故意の殺人は成人として刑事裁判にかけられるという。

現場にいたもう1人の被告、13歳の少年は事件発生の翌日に拘束された。少年はメジャーズさんを刺しておらず、家庭裁判所で2級殺人および強盗で起訴されている。

携帯を奪おうとして殺害

morning sidepark
©mashupNY

バージニア州シャーロッツビル出身のメジャーズさんは、昨年12月11日午後8時ごろ、モーニングサイドパークで少年らに出くわした。訴状では、少年らが携帯を奪おうとして、抵抗したメジャーズさんともみ合いになった際、刺されたとしている。

メジャーズさんは助けを求めて、公園の階段を上ったところで意識を失った。病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。訴状では、検察医の話としてメジャーズさんは胸を複数回刺されており、心臓まで達した傷があったとしている。

ヴァンス検事長は会見で、彼女の最後の言葉は「助けて。強盗に合った。」だったと述べた。ビデオおよび血液、スマートフォン、iCloud、目撃者、被告自身の証言などの証拠に加え、Y-STR DNAテストの結果、メジャーさんの爪から回収されたDNAが、ウィーバー被告のDNAと一致した。

同事件は、有色人種の少年らの関わりから、1989年にセントラルパークで起きた白人女性の強姦事件を引き合いに出す報道もあり、慎重な捜査が求められていた。セントラルパークの事件では、検察は自白を元に5人の黒人とヒスパニックの少年を逮捕。各少年らは5年から15年の服役を経た後、誤認逮捕による冤罪だと判明した。

捜査当局は当初、ウィーバー被告と12月16日に面会を行う予定だったが、警察署に向かう途中に車から飛び出して逃走した。警察は20日、少年の顔写真を公開し、市民からの情報提供を求めた。

その後、ブロンクスにある家族の家にいたことが判明。26日に代理人同席の元、少年の身柄を一時拘束した後に解放した。この際、少年は代理人のアドバイスに従い、捜査員の質問に対して一切答えなかったという。
警察はこれまで、強盗に合ったメジャーズさんが抵抗した際、犯人の指にかみ付いたと発表している。少年の家族は、手の傷跡が消えるまで、少年をかくまおうとしていた可能性があると報じられていた。

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