プーチン氏にふたたび健康悪化説「腹部に抑えられない痛み」 

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ロシアのプーチン大統領(70)にふたたび健康悪化の噂が浮上した。ロシア南部チェチェン共和国のカディロフ首長と月曜日に会談した際、腹部に抑えられない痛みを抱えていたという。

そう指摘するのは、ウクライナ侵攻開始以来、タブロイド紙を中心にたびたび引用されるテレグラムのチャンネル「General SVR」。クレムリン内部に詳しい人物が運営するとされる同チャンネルは15日、プーチン氏は今月5日から新たな治療過程に入り、その間、体調は悪化を続けていると主張。こうした治療の背景もあり、「体調が優れず、胃の痛みが再発しており、抑えることができないことがある」とした上で、カディロフ氏との会談では「肘掛け椅子に座ったプーチンが、痛みで一瞬身をよじり、手でテーブルを掴んで痙攣している」と説明した。また、会談の映像はロシア政府の公式記録で、最善のショットが使用されているとも指摘。体調不良が隠しきれないほどに進行しているとの考えを暗に示した。

オンラインに投稿されたニュース映像からは、プーチン氏が、カディロフ氏が話をする間、椅子にもたれ、机の端をつかみながら聞き入る様子が確認できる。

会談目的は二人の健康アピール?

General SVRによると、プーチン氏はイベントにビデオで参加することが多く、最近では声だけの場合もある。カディロフ氏との直接会談は、両者のすぐれた健康状態と『固い握手』を演出する目的があったという。

会談では、カディロフ氏がプーチン氏を賞賛し、チェチェン共和国の「素晴らしさ」はすべてプーチン氏のおかげだと褒めちぎった。

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カディロフ氏にも最近、健康悪化の噂が流れている。

今月初め、ドイツのタブロイド紙BILDは、カディロフ氏は腎臓に深刻な問題を抱え、モスクワの医師を信頼できないためアラブ首長国連邦から医師を雇わなければならなかったと報じた。今回の会談をめぐっても、カディロフ氏が指に血中酸素濃度計のような機器をはめているといった指摘や、顔のふくれや手の震え、ややぎこちない話し方を健康悪化の兆候とみる声も上がっている。

これら健康不安の噂と並行して、会談に先駆け、カディロフ氏の17歳の長男アフマトさんが、クレムリンでプーチン氏と「非公式」の面会をしたことをめぐり、権力継承の準備に入ったのではないかとの憶測も流れている。

一方、本人は、15日のテレグラムの投稿で一連の噂を否定。「私が末期だという希望を抱いている人たちには、がっかりさせて申し訳ない。しかし私は元気でエネルギーに満ちあふれている」と投稿した。