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セサミストリート 初のアジア系アメリカ人キャラクター

セサミワークショップは15日、アジア・太平洋諸島系の住民(AAPI)のダイバーシティを称える特別番組「See Us Coming Together」をサンクスギビングデーに放送すると発表した。人種間平等のイニシアチブの一環だとしている。

7歳の韓国系アメリカ人の「ジヨン」(Ji-Young)が、新たに加わる。セサミストリートにアジア系のマペットが登場するのは今回が初めて。

韓国系アメリカ人のキャスリーン・キム(Kathleen Kim)氏が、ジヨンのマペットを操る。キム氏は、2014年からセサミストリートワークショプに加わっている。

AP通信によると、ジヨンのジは「賢明」、ヨンは「勇気や強さ」を表し、「ジ」はセサミを意味するという。趣味はサッカーやスケボー、ギターで、好きな食べ物はトッポギだと紹介している。

「Coming Together」がスタートしたのは、2020年。黒人男性ジョージ・フロイド氏殺害事件に端を発した抗議活動や、パンデミック後に増加したアジア人への差別がきっかけとなった。

特別番組では、アジア人差別の問題についても触れる。セサミワークショップは声明で、アジア人は欧米で、しばしば「永遠の外国人」とみなされることがあると説明。家族が人種差別について継続的に対話を行い、様々なバックグラウンドを持つ人々を支援するために製作したと述べた。

ジヨンのほかに、マーベル作品『シャン・チー』で主演を務めた俳優のシム・リウや、アンナ・カスカート、アメコミ作家のジム・リー、シェフのメリッサ・キング(Melissa King)、テレビパーソナリティのパドマ・ラクシュミ(Padma Lakshmi)、女子テニスの大坂なおみが登場する。

クリエイティブ&プロダクション部門のケイ・ウィルソン・ストーリングス(Kay Wilson Stallings)副社長は声明で、「セサミワークショップのミッションは、子供たちがより懸命に、強く、優しい人に育つための手助けをすること」とした上で、「すべての人種や民族、文化を持つ子供や家族が、独自性を尊重できるようにすることだ」と述べた。

番組は、HBO MaxのCartoonitoや、PBS KIDS、YouTube、Facebook、Instagramチャンネルで配信される。

ネットでは、放送を待ち望む声が数多く寄せられている。一方で、マペットは人間ではない。いつから人種や国籍を持つようになったのか?アーニーやビッグバードも公表すべきなど批判的なコメントも寄せられている。

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