「やせ薬」とセレブに人気の薬 深刻な副作用引き起こすリスクも、米紙

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ハリウッドのセレブが減量に使用しているなどとして話題になった薬に、深刻な副作用を起こす可能性があるという。

ニューヨークポスト紙は6日、「オゼンピック」(Ozempic)と「ウィゴビー」(Wegovy)といった「GLP-1受容体作動薬」について、学術誌「Acta Pharmaceutica Sinica B」に掲載予定の論文の中で、中国の研究者らが、腸閉塞の「リスクが高まる」可能性を示したと報じた。

両者ともに「セマグルチド」と呼ばれる成分で構成され、オゼンピックは2型糖尿病の治療に、ウィゴービーは肥満治療に処方されている。それぞれが現在、米食品医薬品局の不足リストに入っている。

イーロン・マスクも昨年、体型維持のためにウィゴビーを使用していると明かし、話題になった。

研究者らは論文で「効能と安全性のプロファイルは広く受け入れられているが、糖尿病患者に腸閉塞のリスクの増加などの長期的な有害事象が報告されており、それは他の血糖コントロール薬の投与者の4.5倍である」と記しているという。

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さらに「2万5,617人が対象の実臨床研究では、GLP-1RA投与に伴う腸閉塞の発生率が3.5倍増加することが示された」とも指摘しているという。

マヨクリニックの説明によると、腸閉塞は治療せずに放置すると「腸の詰まった部分が死んで、深刻な問題に発展する恐れ」がある。

一方、製造元のノボ ノルディスクの担当者は、ポスト紙の取材に「GLP-1受容体作動薬は15年以上前から2型糖尿病の治療に使用されている」とし、これには「10年以上前から発売されているノボ ノルディスクの製品も含まれる」と説明。「消化器系の副作用は、GLP-1 RAクラスの副作用としてよく知られている」と述べ、「大半は軽度から中程度の症状で、期間も短い」と答えたという。

また、デイリーメールの取材に応じたある専門家は、薬はほとんどの人にとって安全であるはずだと述べ、処方の前に患者の腸の問題の履歴を調べるよう医師に勧めていると話した。

オゼンピックやウィゴービーはセレブの間に出回り、多くのスターらが使用を認めている。コメディアンのチェルシー・ハンドラーは1月に出演したポッドキャスト番組で、オゼンピックと知らずに使っていたと明かしつつ、アンチエイジングの担当医が、誰にでも「ただ手渡している」と話した。