エリザベス女王の国葬、ひつぎの花束に込めたメッセージとは

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19日、96歳で死去したエリザベス女王の国葬がウェストミンスター寺院で執り行われた。ひつぎの上には、3,000個以上のジュエリーで飾られた大英帝国王冠やオーブ、つえのほか、花束、カードが添えられた。

Peopleによると、カードには、チャールズ新国王(73)が手書きで「愛に溢れ献身的な思い出に追悼、チャールズR」とメッセージを記入したという。RはRexの略で、ラテン語で国王を意味する。12世紀から君主の署名として伝統的に使用されているという。

エリザベス女王も、昨年99歳で死去したフィリップ殿下の葬式で、ひつぎの上に置かれた白い花に手書きのメッセージカードを添えた。カードには、幼少の頃のニックネーム「リリベット」と署名が入っていた。フィリップ殿下は、エリザベス女王をリリベットと呼ぶ王室内で最後の人物だったという。

▼王室旗で覆われたひつぎの上に置かれた花束

花束は、チャールズ国王のリクエストによって作られた。ペラルゴニウムやガーデンローズ、アキアジサイ、セダム、ダリア、スカビアスなどに加え、バッキンガム宮殿やクラレンスハウス、チャールズ国王の邸宅「ハイグローブハウス」から摘んだローズマリーやイングリッシュオーク、マートル(ギンバイカ)などが加えられた。

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幸せな結婚の象徴でもあるギンバイカは、1947年にエリザベス女王がフィリップ殿下と結婚した際、ブーケに使用されていた枝から育てられたものだという。2人は約75年前、ウェストミンスター寺院で結婚式を挙げた。

環境に配慮したいという国王の意向で、フローラルフォーム(給水スポンジ)の代わりに、イングリッシュモスやオークの枝が使用されているという。